介護の転職はスーツで面接?夏場も?服装に関する5つのポイント
介護職が業務にあたる際には、動きやすい私服やユニフォームを着用します。普段はスーツを着ることは少ないため、転職面接では何を着ればいいのか迷う人もいるのではないでしょうか。
面接時の服装は、第一印象を左右する重要な要素の一つです。もし面接時に自分の服装がその場にふさわしくないと感じたら、自信が持てなくなって、十分に自分らしさを出せないかもしれません。
そこで今回は、介護職の面接での服装選びのポイントを確認したうえで、男女別や季節別に好感度の高い服装例を紹介します。
面接での服装選びのポイント
まずは、介護職が面接用の服装を選ぶ際の基本のポイントを確認しておきましょう。
■仕事の面接ではスーツが基本
就職や転職の面接での服装は、男女ともにスーツが基本です。ただ、先述の通り、介護職は基本的に私服やユニフォームで働く仕事なので、面接でも私服OKな事業所が少なくありません。しかし、採用担当者が「面接にはスーツで臨むのが常識」と考えている場合もあります。応募先の事業所から面接での服装に関する通知や指定が特にない場合は、スーツを着ていくのがよいでしょう。
■カジュアルOKでもラフすぎるのはNG
事業所によっては「普段着・私服でお越しください」と通知されることもあります。その場合はスーツを着て行く必要はありません。採用担当者が服装を含めた応募者の普段の姿を見たいと考えている可能性もあるので、むしろスーツではなく普段着・私服で行くべきです。
ただし、普段着・私服といってもどんな服装でもいいわけではありません。Tシャツにジーンズのようなあまりにもラフな格好では、常識がないとみなされます。目安としては、オフィスカジュアル程度の服装をイメージしましょう。オフィスカジュアルとは、オフィスで仕事をしていても違和感のない、ビジネスシーンで会う相手に失礼にあたらない服のことです(具体例は「スーツ以外の服装例」を参照)。
■どんな服装でも清潔感第一
スーツでも私服でも、清潔感があることは大前提です。特に介護職は利用者やその家族に接するサービス業なので、清潔な印象が重視されます。スーツはクリーニングを済ませたうえで、面接前にはフケやほこりがついていないかを確認しましょう。スーツのインナーにするシャツやブラウスは、襟や袖口が汚れていないきれいなものを選び、きちんとアイロンをかけておきましょう。
■サイズが合っているかをチェック
どんなに上質なスーツでも、自分の体に合っていないと、採用担当者に不自然な印象やだらしない印象を与えかねません。昔はちょうどよかったスーツも、当時から体型が変化してサイズが合わなくなっているかもしれません。必ず事前に試着して、サイズ感をチェックしておくようにしましょう。
■服装以外の身だしなみにも注意
爪
女性の場合、自然できちんとした印象になるようにメイクをして、爪は短くカットします。ネイルは派手な色は避けて、透明か淡いピンク系にしましょう。マニキュアが剥げかけていると汚い印象になるので、直前にきれいに塗るか、塗らないかのどちらかにしましょう。
髪やヒゲ
髪の色は、男女ともに、明るすぎるカラーリングはNGです。女性で髪の長い人は一つにまとめ、前髪が長い場合は顔にかからないようにヘアピンなどで留めておきます。男性は、すっきりと整った短めのヘアスタイルが好印象です。ヒゲがあるとだらしない印象に見られるので、必ずきれいに剃りましょう。
アクセサリー
アクセサリーは、女性の場合はスーツに合うシンプルで上品な指輪やネックレス程度なら許容範囲ですが、派手で目立つもの、大ぶりなものはつけないようにしましょう。男性の場合は、結婚指輪以外のアクセサリーはつけないほうが無難です。
なお、介護職は、利用者の安全面、衛生面への配慮から、アクセサリーを身につけずに業務にあたるのが基本です。結婚指輪でさえ外すものとされています。面接で応募者がアクセサリーをつけていたら、採用担当者が、「この人は入職後もアクセサリーをつけてくるのではないか」と不安に思うかもしれません。採用する側の視点に立つと、介護職の面接では男女ともにアクセサリーは不要でしょう。
■パートやアルバイトの面接の場合は?
正規職員ではないパートやアルバイトの場合でも、服装選びのポイントは同じです。応募先から普段着・私服を指定されていないのであれば、パートであっても面接にはスーツを着て行くのが基本です。
ただ、パート面接の予定があるのにスーツを持っていない、という場合は、オフィスカジュアルの普段着で十分です。スーツでなくても、清潔感があってきちんとした服装であれば、採用の結果に影響することはまずありません。
基本の服装例(スーツの場合)
では、具体的にはどんな服装が介護職の転職面接にふさわしいのでしょうか。基本のスタイルであるスーツの場合の服装例を、アイテム別に見ていきましょう。
■女性の場合
スーツ
ネイビーやダークグレーなどの濃い色合いのスーツが定番です。より柔らかく女性らしい印象に見えるベージュやライトグレーでもよいでしょう。自分の雰囲気や見せたいイメージに合わせて選ぶのがポイントです。新卒時に着ていた黒のリクルートスーツは、頼りない印象になるのでできれば避けましょう。
リクルートスーツではない黒のスーツでもかまいませんが、リクルートスーツや冠婚葬祭のイメージがあるため、面接用に新たに購入するなら黒以外の色がおすすめです。ボトムスはスカート、パンツどちらでもOKですが、スカートの場合は膝丈が一般的です。
トップス
女性の場合、ジャケットの下に身につけるインナーは、襟付きのシャツ、ブラウス、カットソーなど、幅広い選択肢があります。派手すぎる色・柄は避け、白やパステルカラーのシンプルなデザインのトップスを選びましょう。
靴
スーツには、黒のシンプルなパンプスを合わせるのが基本です。ヒールの高さは3~7cm程度の範囲で、自分に合うものを選びましょう。
ストッキング
スーツのときは、自分の肌に合う色味のストッキングを着けるのがマナーです。ストッキングはどこかに引っ掛けた際に破れやすいので、面接前に破れたり穴が空いたりしていないかをチェックしましょう。念のため、予備のストッキングをカバンに入れておくと安心です。
カバン
女性用のバッグはデザインが多彩ですが、面接には黒や茶色、ネイビーなどのダークカラーで、余計な装飾が少ないシンプルなものが適しています。履歴書や職務経歴書などの書類を持参することや、応募先で資料をもらうこともあるため、A4の書類が入るサイズにしましょう。
また、面接では、床にカバンを置かなければいけない場面もあるので、自立する形のバッグが便利です。リュックタイプは、ものによってはカジュアルすぎる印象に見えるため、避けたほうが無難です。
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