マイナビ福祉・介護のシゴト
50代の再就職、どうする?介護職なら資格がなくても大丈夫!

50代の再就職、どうする?介護職なら資格がなくても大丈夫!

介護業界は50代の方が活躍し業界を支えています。介護職はいろいろな職種がありますが、全ての職種で平均年齢は40代以上となり、在宅で暮らす方の生活を支える訪問介護職員では平均年齢は53.3歳となっています。再就職、応援しています!【回答者:大関 美里】


本日のお悩み

これまで7年間、母親の介護をしていました。

昨年母が亡くなり、介護のために仕事を辞めてしまっていたので再就職したいと思っています。
そこで、介護の仕事もいいかもと思っているのですが、私のような動機で介護職になれるものでしょうか?

今57歳なのですが、新しい仕事を始めるには遅いでしょうか?

再就職、応援しております!

ご質問ありがとうございます。

7年間、お母さまの介護をされていたのですね。
私も実の祖父を在宅介護していた時期もありましたが、一言では言えない自分と向き合うような時間でした。
長くお母さまを介護されたのちに介護の仕事に興味を持ってくださる、ご質問者様の優しさとお人柄に感動するとともに、介護者家族の気持ちが理解できる方というのは介護業界にとっても本当に貴重で、必要な存在であるということを、まずお伝えさせていただければと思います。

そして早速ご質問にお答えすると、率直に言いますと、ご不安に思われている2つの事柄は全く問題にならないのではないかと思います。

ご家族の介護経験は、貴重な体験

まず、介護職という仕事に心をむけてくださるその動機についてですが、介護は自分が「された経験」のないまま相手にサービスを提供する特殊なお仕事になります。
ご家族という近い存在の方を介護された経験のある方は、自身が介護される経験はないにしても、それに近いものを体験としてお持ちであるということはとても強みになるかと思います。
誰にでもできる経験でもありませんよね。

相手のことを経験の上で少しでも慮ることができることは本当に必要な力になるので、業界未経験でも資格がなくとも、現場から第一に求められる人材でいらっしゃるかと思います。

年齢は問題なし!50代だからこそ発揮できる力があります

また、年齢についてご不安があるかもしれませんが、介護業界は50代の方が活躍し業界を支えています。

介護職はいろいろな職種がありますが、全ての職種で平均年齢は40代以上となり、在宅で暮らす方の生活を支える訪問介護職員では平均年齢は53.3歳となっています。
(平成28年度介護労働調査より)

一般的には、50代以降に未経験職種へ挑戦することは難しいと言われますが、50代の方の人生経験やコミュニケーション力が一番生かせるお仕事と言えるかもしれません。
(介護業界においては人材不足という現状もありますが)

ご利用者様の子供世代の年齢にあたる50代だからこそ、ご利用者様も心を開いてくれたり話しやすかったりと、20代30代にはできない関わり方・役割があると思っています。

また、職場によっては雇用延長制度などを設け60歳以降も働かれている方もいらっしゃいます。
もちろん、体力に自信のない場合や健康状態にも左右されるかと思いますが、体を動かす仕事が苦手でなければ長く勤めることもできる業界かと思います。

気になる施設へは、気軽に見学を!

未経験者もOK、年齢も不問での求人も多くありますので、ぜひ気になる施設や会社を見つけられたら一度門をたたいて見学やそこの場所で働かれている方のお話を聞かれてみてください。

ご質問者様の大切な経験を必要としている場所はたくさんあります!納得のいく、再就職のスタートが切れるように、心から応援させて頂きます!
ご質問いただき、ありがとうございました。

「介護職員」の求人を見る
マイナビ福祉・介護のシゴト 閲覧ランキング
【北海道・東北】
【関東】
【北陸・東海・甲信越】
【関西】
【中四国・九州・沖縄】

この記事のライター

社会福祉士、介護福祉士、認定排泄ケア専門員、排泄機能指導士

関連する投稿


【介護職の転職】仕事に慣れなくて辛いときはウィルビーイングを意識しよう

【介護職の転職】仕事に慣れなくて辛いときはウィルビーイングを意識しよう

介護福祉業界で働く方は優しい方が多いゆえ、我慢をし続けたり、相手の幸せのために自己犠牲をしたりする方も多いのではないでしょうか。対象者の「幸せ」はもちろんですが、ご自身の「幸せ」についてもしっかりと向き合い「ウェルビーイング」な働き方を意識しましょう。【執筆者:大庭 欣二】


希望しない自立支援。「やりたくない人」への接し方とは?専門家が解説

希望しない自立支援。「やりたくない人」への接し方とは?専門家が解説

自立支援をしても拒否する利用者さんへの接し方とは?心が近づく共通点を探すために、まずは介護士とご利用者の価値観のすり合わせを行うようにしましょう。【執筆者:羽吹さゆり/介護福祉⼠、介護⽀援専⾨員、介護技術指導員、⽇本語教員、社会科教員、介護職員実務者教員、社会福祉主事任⽤】


人間関係の悩みで退職。こんな私が介護職として復帰しても大丈夫?

人間関係の悩みで退職。こんな私が介護職として復帰しても大丈夫?

人間関係の悩みで一度は辞めた介護職。こんな自分が介護職として再度、復帰しても大丈夫なのでしょうか?ー 介護職の方のお悩みに専門家がお答えします。 【執筆者:羽吹 さゆり】


介護職員 平均月給6,000円相当引き上げへ、専門家の見解は?

介護職員 平均月給6,000円相当引き上げへ、専門家の見解は?

2024年2月から介護職員に対し、1人あたり平均月給6,000円の賃上げを実施するというニュースを皆さんも耳にしたかと思います。 今回の施策に対して、なぜこのような施策を実施することになったのかという施策の背景と、施策に対する見解を伊藤先生にお伺いしました。


仕事を教えてもらえない…先輩によってやり方が違う…こんな時どうする?

仕事を教えてもらえない…先輩によってやり方が違う…こんな時どうする?

転職してはじめて介護職になりましたが、なかなか忙しいとのことで、介護技術を教えてもらえません…。研修もなく、先輩によってやりかたが違う部分もあり何が正解なのか、これでいいのか不安です…。などよくあるお悩みの対処方法を専門家が解説します。【執筆者:専門家/大庭 欣二・羽吹 さゆり・後藤 晴紀】


最新の投稿


第104話 スキルアップ/ほっこり介護マンガ

第104話 スキルアップ/ほっこり介護マンガ

「介護職員・並木マイの ほっこり成長日記 ~転職して、介護の仕事はじめました~」 保険会社から介護の仕事に転職した、並木マイさん(31歳)の成長と 介護現場のあるあるを描く、ほっこり癒し系マンガ! 休憩時間、このマンガを読んだあなたが クスっと笑えてちょっと癒され、ほっこりした気持ちになれますように。


【事例あり】ご利用者と地域・社会との架け橋となる介護の仕事

【事例あり】ご利用者と地域・社会との架け橋となる介護の仕事

高齢化、人口減少の日本において重要となる「地域と高齢者・障害者を結ぶ取り組み」に注目し、ご紹介します。 茨城県介護福祉士会 副会長、特別養護老人ホームもくせい 施設長でいらっしゃる伊藤先生の講演内容をささえるラボでもご紹介いたします。【情報提供/伊藤 浩一】


陰部洗浄は毎日必要?失禁時の陰部洗浄のポイントとは

陰部洗浄は毎日必要?失禁時の陰部洗浄のポイントとは

「陰部洗浄は毎日必要?どの程度の頻度が適切?」介護職の皆さんから、問い合わせを受けること多いこの疑問について、今回は失禁時の陰部洗浄を考える際に介護職が押さえておきたいポイントを解説します。 【執筆者:大関 美里】


第103話 嫌なことは聞えない/ほっこり介護マンガ

第103話 嫌なことは聞えない/ほっこり介護マンガ

「介護職員・並木マイの ほっこり成長日記 ~転職して、介護の仕事はじめました~」 保険会社から介護の仕事に転職した、並木マイさん(31歳)の成長と 介護現場のあるあるを描く、ほっこり癒し系マンガ! 休憩時間、このマンガを読んだあなたが クスっと笑えてちょっと癒され、ほっこりした気持ちになれますように。


介護職から転職するなら? 経験を活かせる職種や業種、成功のコツを解説

介護職から転職するなら? 経験を活かせる職種や業種、成功のコツを解説

介護職から転職する場合、どんな職種・業種なら経験やスキルを活かせるのでしょうか。おすすめの職種をはじめ、他業界に転職するメリット・デメリット、成功のコツなど、介護職が転職を考えるにあたって知っておきたい知識を紹介します。【執筆者:ささえるラボ編集部】


マイナビ福祉・介護のシゴト
「マイナビ福祉・介護のシゴト」は、福祉・介護職に特化した中途、パート向け求人サイトです。
介護職をはじめ、福祉・介護業界に関連する職種の求人を掲載しています。
本当に自分にあった施設や事業所を、ご自身で手軽に探すことができるよう職場の雰囲気がリアルに伝わる情報を用意することで、適切なマッチングを実現していきます。
【職種から求人・転職情報を探す】