本日の一問一答
領域:認知症の理解
Eさん(75歳、男性)は、1年ほど前に趣味であった車の運転をやめてから、やる気が起こらなくなり自宅に閉じこもりがちになった。そのため、家族の勧めで介護予防教室に参加するようになった。最近、Eさんは怒りっぽく、また、直前の出来事を覚えていないことが増え、心配した家族が介護福祉職に相談した。
相談を受けた介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.「認知症(dementia)でしょう」
2.「趣味の車の運転を再開するといいでしょう」
3.「老人クラブに参加するといいでしょう」
4.「音楽を流して気分転換するといいでしょう」
5.「かかりつけ医に診てもらうといいでしょう」
解答と解説
■解答
5.「かかりつけ医に診てもらうといいでしょう」
■解説
1.(×)相談を受けた段階で、医師の診断もないままに認知症と断言することはできません。
2.(×)実際に認知症であれば、車の運転を避けたほうがよい場合もあるため不適切です。
3.(×)すでに介護予防教室に参加しており、他者との交流や外出の機会は確保できています。今後Eさんに必要なケアや介護サービスを選択するためには、医師による診断が必要です。
4.(×)気分転換を図るだけでは、事態の好転は期待できません。
5.(○)かかりつけ医への受診を勧めることが最も適切です。医師の診断を受けることでEさんの状態を明確にし、その結果に応じて適切な医療や介護認定の申請などにつなげることができます。
ささえるラボ編集部です。
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