本日の一問一答
領域:障害の理解
Gさん(56歳、男性)は、糖尿病性網膜症(diabetic retinopathy)に伴う眼底出血を繰り返して、治療を受けていた。
医師から失明は避けられないと説明を受けた。
その後、Gさんは周囲に怒りをぶつけたり、壁に頭を打ちつけたりという行動がみられるようになった。
このときのGさんの障害受容の状況として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.ショックではあるが、不安はそれほど強くない。
2.自分には障害はないと否認する。
3.前向きに自己努力を図ろうとする。
4.否認ができずに混乱する。
5.新しい価値観や役割を見いだす。
解答と解説
■解答
4.否認ができずに混乱する。
■解説
障害受容のプロセスには、ショック期、否認期、混乱期、努力期、受容期の5段階があります。
1.(×)Gさんは事態を理解することはできており、ショック期には該当しません。
2.(×)否認期には、「すぐに治る」「障害はない」などと自らの障害を頑なに認めようとしません。
3.(×)努力期には、様々なきっかけをとらえて、病気や障害に負けず生きようと前向きになります。
4.(○)Gさんの状況は混乱期に該当します。混乱期には、行き場のない怒りや悲しみ、抑うつなどが現れます。
5.(×)受容期には、自身の障害をポジティブにとらえられるようになります。
ささえるラボ編集部です。
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