本日の一問一答
領域:発達と老化の理解
Aさん(小学4年生、男性)は、思いやりがあり友人も多い。
図画工作や音楽が得意で落ち着いて熱心に取り組むが、苦手な科目がある。
特に国語の授業のノートを見ると、黒板を書き写そうとしているが、文字の大きさもふぞろいで、一部の漢字で左右が入れ替わっているなどの誤りが多く見られ、途中で諦めた様子である。
親子関係や家庭生活、身体機能、就学時健康診断などには問題がない。
Aさんに当てはまる状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)
2.愛着障害
3.注意欠陥多動性障害
4.学習障害
5.知的障害
解答と解説
■解答
4.学習障害
■解説
1.(×)自閉症スペクトラム障害には、対人関係が苦手で強いこだわりがみられるという特徴があります。思いやりがあり友人も多いAさんには該当しません。
2.(×)愛着障害とは、何らかの理由により親や養育者との間で愛情に基づく関係性が形成されず、情緒や対人関係に問題が生じる対人関係障害です。Aさんの場合、親子関係や家庭生活に問題はみられません。
3.(×)図画工作や音楽が得意で落ち着いて熱心に取り組むことができるため、注意欠陥多動性障害(ADHD)には該当しません。
4.(○)学習障害では、知的発達の遅れや視聴覚障害がないにもかかわらず、特定の領域で学習の遅れがみられます。Aさんは文字を書く能力に関して遅れがみられるため、学習障害の一つである書字表出障害(ディスグラフィア)であると考えられます。
5.(×)得意な科目があり、就学時健康診断でも問題がなかったAさんには、知的発達の遅れはないといえます。
ささえるラボ編集部です。
福祉・介護の仕事にたずさわるみなさまに役立つ情報をお届けします!
「マイナビ福祉・介護のシゴト」が運営しています。