本日の一問一答
領域:生活支援技術
死期が近づいたときの介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.食事量が減少したときは、高カロリーの食事を用意する。
2.チアノーゼ(cyanosis)が出現したときは、冷罨法(れいあんぽう)を行う。
3.全身倦怠感(ぜんしんけんたいかん)が強いときは、全身清拭(ぜんしんせいしき)から部分清拭(ぶぶんせいしき)に切り替える。
4.傾眠傾向があるときは、話しかけないようにする。
5.口腔内乾燥(こうくうないかんそう)があるときは、アイスマッサージを行う。
解答と解説
■解答
3.全身倦怠感(ぜんしんけんたいかん)が強いときは、全身清拭(ぜんしんせいしき)から部分清拭(ぶぶんせいしき)に切り替える。
■解説
1.(×)無理して多くのカロリーを摂取する必要はありません。少しでも口にできるよう、種類にこだわらず本人の好みの食べ物を用意するとよいでしょう。
2.(×)四肢末梢にみられるチアノーゼは循環不良が原因であるため、温罨法を行うことが適切です。
3.(○)緩和ケアの視点が重要な段階であり、全身倦怠感が強いときは全身清拭よりも負担の少ない部分清拭に切り替えます。
4.(×)死期が近付くと、原因を特定しにくい意識障害や傾眠傾向が現れてきます。傾眠傾向にあっても聴覚は比較的保たれるため、声かけは継続することが推奨されます。
5.(×)アイスマッサージは、嚥下反射を促すことで嚥下機能改善を期待するものです。口腔内乾燥に対しては、ジェルやスプレータイプの口腔保湿剤を使用します。
ささえるラボ編集部です。
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