本日の一問一答
領域:発達と老化の理解
高齢者の便秘に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1.大腸がん(colorectal cancer)は、器質性便秘の原因になる。
2.弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)はまれである。
3.けいれん性便秘では、大きく柔らかい便がでる。
4.直腸性便秘は、便が直腸に送られてこないために起こる。
5.薬剤で、便秘になることはまれである。
解答と解説
■解答
1.大腸がん(colorectal cancer)は、器質性便秘の原因になる。
■解説
1.(○)がんにより腸管が狭窄すると、便の通過が物理的に障害されるため、器質性便秘の原因となることがあります。
2.(×)高齢者では大腸の蠕動運動が減弱するため、弛緩性便秘が多くみられます。
3.(×)けいれん性便秘では、自律神経の緊張により大腸がけいれんを生じ、便の通過が遅滞する
ため、初めに硬い便が出て、その後に軟便となります。
4.(×)直腸性便秘は、便が直腸に送られているにもかかわらず便意を感じない状態であり、便意を過剰に我慢する習慣から生じます。
5.(×)腸管の蠕動運動を抑制する作用を有し、便秘の誘因となる薬剤も多いため、薬の副作用で便秘になることはまれではありません。
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