本日の一問一答
領域:総合問題
次の事例を読んで答えなさい。
〔事 例〕
Aさん(10歳、男性)は、自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)であり、多動で発語は少ない。毎日のように道路に飛び出してしまったり、高い所に登ったりするなど、危険の判断ができない。また、感情の起伏が激しく、パニックになると止めても壁に頭を打ちつけ、気持ちが高ぶると騒ぎ出す。お金の使い方がわからないため好きなものをたくさん買おうとする。
現在は、特別支援学校に通っており、普段の介護は母親が一人で担っている。
Aさんのこのような状態に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.注意障害
2.遂行機能障害
3.強度行動障害
4.記憶障害
5.気分障害
解答と解説
■解答
3.強度行動障害
■解説
1.(×)注意障害は、一つのことに集中したり、同時に複数のことに気配りができなくなったりする状態であり、高次脳機能障害でみられます。
2.(×)遂行機能障害は、作業手順の混乱や決まった方法への固執がみられる状態であり、高次脳機能障害に分類されます。
3.(○)直接的・間接的他害行為や自傷行為などが高頻度で出現するAさんの状態は、自閉症スペクトラム障害でみられる強度行動障害に該当します。
4.(×)記憶障害や見当識障害は、高次脳機能障害でみられます。
5.(×)感情障害とも呼ばれる気分障害は、うつ病や双極性障害でみられます。
ささえるラボ編集部です。
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