【まとめ】第35回介護福祉士国家試験 対策問題

【まとめ】第35回介護福祉士国家試験 対策問題

第35回介護福祉士国家試験 対策問題をまとめました。一緒に力試し&テスト対策で合格を目指しましょう!


【まとめ】第35回介護福祉士国家試験 対策問題

2023年1月29日に迫る、第35回介護福祉士国家試験の対策問題をまとめました。
それぞれの問題の解答と解説ページへは、「解答と解説を見る」のボタンから遷移できます。

コツコツ問題を解いて、合格を目指しましょう!

人間の尊厳と自立

著書『ケアの本質―生きることの意味』の中で、「一人の人格をケアするとは、最も深い意味で、その人が成長すること、自己実現することをたすけることである」と述べた人物として、正しいものを1つ選びなさい。

1.神谷美恵子

2.糸賀一雄

3.フローレンス・ナイチンゲール(Nightingale,F.)

4.ミルトン・メイヤロフ(Mayeroff,M.)

5.ベンクト・ニィリエ(Nirje,B.)

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人間関係とコミュニケーション

利用者とのコミュニケーション場面で、介護福祉職が行う自己開示の目的として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.ジョハリの窓(Johari Window)の「開放された部分(open area)」を狭くするために行う。

2.利用者との信頼関係を形成するために行う。

3.利用者が自分自身の情報を開示するために行う。

4.利用者との信頼関係を評価するために行う。

5.自己を深く分析し、客観的に理解するために行う。

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社会の理解

問題1

介護保険制度の保険給付の財源構成として、適切なものを1つ選びなさい。

1.保険料

2.公費

3.公費、保険料、現役世代からの支援金

4.公費、第一号保険料

5.公費、第一号保険料、第二号保険料

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問題2

重度訪問介護に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1.外出時における移動中の介護も含まれる。

2.知的障害者は対象にならない。

3.利用者が医療機関に入院した場合、医療機関で支援することはできない。

4.訪問看護の利用者は対象にならない。

5.障害が視覚障害のみの場合でも利用できる。

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問題3

「成年後見関係事件の概況(令和2年1月~12月)」(最高裁判所事務総局家庭局)における、成年後見人等として活動している人が最も多い職種として、正しいものを1つ選びなさい。

1.行政書士

2.司法書士

3.社会保険労務士

4.精神保健福祉士

5.税理士

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問題4

保健所に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.保健所の設置は、医療法によって定められている。

2.保健所は、全ての市町村に設置が義務づけられている。

3.保健所は、医療法人によって運営されている。

4.保健所の所長は、保健師でなければならない。

5.保健所は、結核(tuberculosis)などの感染症の予防や対策を行う。

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問題5

2016年(平成28年)に閣議決定された、「ニッポン一億総活躍プラン」にある「地域共生社会の実現」に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.日本型福祉社会の創造

2.我が事・丸ごとの地域づくり

3.健康で文化的な最低限度の生活の保障

4.社会保障と税の一体改革

5.皆保険・皆年金体制の実現

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問題6

生活保護制度に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.生活保護の給付方法には、金銭給付と現物給付がある。

2.生活保護の申請は、民生委員が行う。

3.生活保護法は、日本国憲法第13条にある幸福追求権の実現を目的としている。

4.生活保護を担当する職員は、社会福祉士の資格が必要である。

5.生活保護の費用は、国が全額を負担する。

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問題7

「2016年(平成28年)生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)」(厚生労働省)における身体障害、知的障害、精神障害の近年の状況に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.最も人数の多い障害は、知的障害である。

2.施設入所者の割合が最も高い障害は、身体障害である。

3.在宅の身体障害者のうち、65歳以上の割合は7割を超えている。

4.在宅の知的障害者の数は、減少傾向にある。

5.精神障害者の8割は、精神障害者保健福祉手帳を所持している。

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問題8

次のうち、2020年(令和2年)の社会福祉法等の改正に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
(注)2020年(令和2年)の社会福祉法等の改正とは、「地域共生社会の実現のための社会福祉法等の一部を改正する法律(令和2年法律第52号)」をいう。

1.市町村による地域福祉計画の策定

2.入所施設の重点的な拡充

3.医療・介護のデータ基盤の整備の推進

4.市町村直営の介護サービス事業の整備拡充

5.ロボット等の機械の活用から人によるケアへの転換

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問題9

Eさん(30歳、女性、知的障害、障害支援区分2)は、現在、日中は特例子会社で働き、共同生活援助(グループホーム)で生活している。今後、一人暮らしをしたいと思っているが、初めてなので不安もある。
次のうち、Eさんが安心して一人暮らしをするために利用するサービスとして、適切なものを1つ選びなさい。

1.行動援護

2.同行援護

3.自立訓練(機能訓練)

4.自立生活援助

5.就労継続支援

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問題10

Cさん(78歳、男性、要支援1)は、公的年金(月額19万円)で公営住宅の3階で一人暮らしをしている。妻と死別後も通所型サービスを利用し、自炊を楽しみながら生活している。最近、膝の具合がよくないこともあり、階段の上り下りが負担になってきた。そこで、転居について、通所型サービスのD介護福祉士に相談をした。
次のうち、D介護福祉士がCさんに紹介する住まいの場として、最も適切なものを1つ選びなさい。


1.認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)

2.介護付有料老人ホーム

3.軽費老人ホームA型

4.サービス付き高齢者向け住宅

5.養護老人ホーム

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介護の基本

問題1

Fさん(66歳、戸籍上の性別は男性、要介護3)は、性同一性障害であることを理由に施設利用を避けてきた。最近、数年前の脳卒中(stroke)の後遺症がひどくなり、一人暮らしが難しくなってきた。Fさんは,担当の訪問介護員(ホームヘルパー)に施設入所について、「性同一性障害でも施設に受け入れてもらえるでしょうか」と相談した。
訪問介護員の応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.「居室の表札は、通称名ではなく戸籍上の名前になります」

2.「多床室になる場合がありますよ」

3.「施設での生活で心配なことは何ですか」

4.「トイレや入浴については問題がありますね」

5.「同性による介護が原則です」

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問題2

訪問介護員(ホームヘルパー)が、利用者や家族からハラスメント(harassment)を受けたときの対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.利用者に後ろから急に抱きつかれたが、黙って耐えた。

2.利用者から暴力を受けたので、「やめてください」と伝え、上司に相談した。

3.利用者が繰り返す性的な話を、苦痛だが笑顔で聞いた。

4.家族から暴言を受けたが、担当なのでそのまま利用者宅に通った。

5.家族からサービス外のことを頼まれて、断ったら怒鳴られたので実施した。

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問題3

施設における利用者の個人情報の安全管理対策として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.介護福祉職が個人所有するスマートフォンの居室への持込みは制限しない。

2.不要な個人情報を破棄する場合は、万が一に備えて復元できるようにしておく。

3.利用者からの照会に速やかに応じるために、整理用のインデックス(index)は使用しない。

4.個人情報に関する苦情対応体制について、施設の掲示板等で利用者に周知徹底する。

5.個人情報の盗難を防ぐために、職員の休憩室に監視カメラを設置する。

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問題4

利用者主体の考えに基づいた介護福祉職の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.1人で衣服を選ぶことが難しい利用者には、毎日の衣服を自分で選べるような声かけをする。

2.食べこぼしが多い利用者には、こぼさないように全介助する。

3.認知症(dementia)の利用者には、排泄(はいせつ)の感覚があっても、定時に排泄の介護を行う。

4.転倒しやすい利用者には、事故防止のため立ち上がらないように声をかける。

5.入浴が自立している利用者も、危険を避けるため個別浴ではなく集団での入浴とする。

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問題5

Gさん(70歳、男性、要介護2)は、パーキンソン病(Parkinson disease)と診断されていて、外出するときは車いすを使用している。歩行が不安定なため、週2回通所リハビリテーションを利用している。Gさんは、1年前に妻が亡くなり、息子と二人暮らしである。Gさんは社交的な性格で地域住民との交流を望んでいるが、自宅周辺は坂道や段差が多くて移動が難しく、交流ができていない。
Gさんの状況をICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)で考えた場合、参加制約の原因になっている環境因子として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.パーキンソン病

2.不安定な歩行

3.息子と二人暮らし

4.自宅周辺の坂道や段差

5.車いす

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問題6

介護保険制度のサービス担当者会議に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.会議の招集は介護支援専門員(ケアマネジャー)の職務である。

2.利用者の自宅で開催することが義務づけられている。

3.月1回以上の頻度で開催することが義務づけられている。

4.サービス提供者の実践力の向上を目的とする。

5.利用者の氏名は匿名化される。

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問題7

社会資源に関する次の記述のうち、フォーマルサービスに該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。

1.一人暮らしの高齢者への見守りを行う地域住民

2.買物を手伝ってくれる家族

3.ゴミ拾いのボランティア活動を行う学生サークル

4.友人や知人と行う相互扶助の活動

5.介護の相談を受ける地域包括支援センター

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コミュニケーション技術

問題1

介護福祉職が利用者とコミュニケーションをとるときの基本的な態度として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.上半身を少し利用者のほうへ傾けた姿勢で話を聞く。

2.利用者の正面に立って話し続ける。

3.腕を組んで話を聞く。

4.利用者の目を見つめ続ける。

5.緊張感が伝わるように、背筋を伸ばす。

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問題2

次の事例を読んで答えなさい。

〔事 例〕
Jさん(75歳、男性)は先天性の全盲である。これまで自宅で自立した生活をしてきたが、最近、心身機能の衰えを感じて、有料老人ホームに入居した。
施設での生活にまだ慣れていないので、移動は介護福祉職に誘導してもらっている。
ある日、介護福祉職がJさんを自室まで誘導したときに、「いつも手伝ってもらってすみません。なかなか場所を覚えられなくて。私はここでやっていけるでしょうか」と話してきた。

Jさんの発言への介護福祉職の共感的理解を示す対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。


1.Jさんの発言にうなずく。

2.Jさんの発言のあと沈黙する。

3.Jさんの話の内容を短くまとめて伝える。

4.Jさんの立場に立って感情を推し測り、言葉で表現して伝える。

5.Jさんの気持ちが前向きになるように、励ましの言葉を伝える。

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問題3

次の事例を読んで答えなさい。

〔事 例〕
Jさん(75歳、男性)は先天性の全盲である。これまで自宅で自立した生活をしてきたが、最近、心身機能の衰えを感じて、有料老人ホームに入居した。
施設での生活にまだ慣れていないので、移動は介護福祉職に誘導してもらっている。
ある日、介護福祉職がJさんを自室まで誘導したときに、「いつも手伝ってもらってすみません。なかなか場所を覚えられなくて。私はここでやっていけるでしょうか」と話してきた。

Jさんの不安な気持ちを軽くするための介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。


1.いきなり声をかけると驚くので、肩にふれてから挨拶をする。

2.誘導時の声かけは歩行の妨げになるので、最小限にする。

3.角を曲がるときには、「こちらに」と方向を伝える。

4.トイレや食堂などを、一緒に歩きながら確認する。

5.食堂の座席は、Jさんの好きなところに座るように伝える。

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問題4

次の事例を読んで答えなさい。

〔事 例〕
Kさん(83歳、女性、要介護3)は、10年前の脳出血(cerebral hemorrhage)による後遺症で高次脳機能障害(higher brain dysfunction)がある。感情のコントロールが難しく、興奮すると大声をあげて怒りだす。現在は、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用しながら、自宅で長男(60歳)と二人暮らしをしている。
長男は、会社を3年前に早期退職し、Kさんの介護に専念してきた。顔色が悪く、介護による疲労を訴えているが、「介護を続けて、母を自宅で看取りたい」と強く希望している。別居している長女は、長男の様子を心配して、「母親の施設入所の手続きを進めたい」という意向を示している。

訪問介護員(ホームヘルパー)が、興奮しているときのKさんとコミュニケーションをとるための方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。


1.興奮している理由を詳しく聞く。

2.興奮することはよくないと説明する。

3.冷静になるように説得する。

4.事前に作成しておいた日課表に沿って活動してもらう。

5.場所を移動して話題を変える。

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問題5

次の事例を読んで答えなさい。

〔事 例〕
Kさん(83歳、女性、要介護3)は、10年前の脳出血(cerebral hemorrhage)による後遺症で高次脳機能障害(higher brain dysfunction)がある。感情のコントロールが難しく、興奮すると大声をあげて怒りだす。現在は、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用しながら、自宅で長男(60歳)と二人暮らしをしている。
長男は、会社を3年前に早期退職し、Kさんの介護に専念してきた。顔色が悪く、介護による疲労を訴えているが、「介護を続けて、母を自宅で看取りたい」と強く希望している。別居している長女は、長男の様子を心配して、「母親の施設入所の手続きを進めたい」という意向を示している。

長男に対する訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。


1.長男自身の意向を変える必要はないと励ます。

2.Kさん本人の意向が不明なため、長男の希望は通らないと伝える。

3.これまでの介護をねぎらい、自宅での看取りを希望する理由を尋ねる。

4.自宅での生活を継続するのは限界だと説明する。

5.長女の言うように、施設入所の手続きを進めることが正しいと伝える。

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生活支援技術

問題1

老化に伴う機能低下のある高齢者の住まいに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.寝室はトイレに近い場所が望ましい。

2.寝室は玄関と別の階にする。

3.夜間の騒音レベルは80dB以下になるようにする。

4.ベッドは照明の真下に配置する。

5.壁紙と手すりは同色にするのが望ましい。

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問題2

死亡後の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.死後硬直がみられてから実施する。

2.生前と同じように利用者に声をかけながら介護を行う。

3.義歯を外す。

4.髭剃り(ひげそり)後はクリーム塗布を控える。

5.両手を組むために手首を包帯でしばる。

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問題3

シャワー浴の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.シャワーの湯温は、介護福祉職よりも先に利用者が確認する。

2.からだ全体にシャワーをかけるときは、上肢から先に行う。

3.利用者が寒さを訴えたときは、熱いシャワーをかける。

4.利用者が陰部を洗うときは、介護福祉職は背部に立って見守る。

5.脱衣室に移動してから、からだの水分を拭きとる。

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問題4

左片麻痺(ひだりかたまひ)のある利用者が、浴槽内から一部介助で立ち上がる方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.利用者の左膝を立てて、左の踵(かかと)を臀部(でんぶ)に引き寄せてもらう。

2.浴槽の底面に両手を置いてもらう。

3.右手で手すりをつかんで前傾姿勢をとり、臀部を浮かしてもらう。

4.利用者の両腋窩に手を入れて支える。

5.素早く立ち上がるように促す。

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問題5

夜勤のある施設職員が良質な睡眠をとるための生活習慣に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.夜勤に入る前には仮眠をとらない。

2.寝る前にスマートフォンでメールをチェックする。

3.朝食と夕食の開始時間を日によって変える。

4.夜勤後の帰宅時にはサングラス(sunglasses)をかけるなど、日光を避けるようにする。

5.休日に寝だめをする。

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問題6

次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする衣類用漂白剤に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.全ての白物の漂白に使用できる。

2.色柄物の漂白に適している。

3.熱湯で薄めて用いる。

4.手指の消毒に適している。

5.衣類の除菌効果がある。

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問題7

耳の清潔に関する介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.耳垢(じこう)の状態を観察した。

2.綿棒を外耳道の入口から3cm程度挿入した。

3.耳介を上前方に軽く引きながら、耳垢を除去した。

4.蒸しタオルで耳垢塞栓(じこうそくせん)を柔らかくして除去した。

5.耳かきを使用して、耳垢を毎日除去した。

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問題8

歯ブラシを使用した口腔(こうくう)ケアに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.歯ブラシの毛は硬いものを勧める。

2.強い力で磨く。

3.歯と歯肉の境目のブラッシングは避ける。

4.歯ブラシを小刻みに動かしながら磨く。

5.使用後の歯ブラシは、柄の部分を上にしてコップに入れて保管する。

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問題9

経管栄養を行っている利用者への口腔(こうくう)ケアに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.スポンジブラシは水を大量に含ませて使用する。

2.上顎部は、口腔の奥から手前に向かって清拭する。

3.栄養剤注入後すぐに実施する。

4.口腔内(こうくうない)を乾燥させて終了する。

5.空腹時の口腔ケアは避ける。

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問題10

スライディングボードを用いた、ベッドから車いすへの移乗の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.アームサポートが固定された車いすを準備する。

2.ベッドから車いすへの移乗時には、ベッドを車いすの座面より少し高くする。

3.ベッドと車いすの間を大きくあけ、スライディングボードを設置する。

4.スライディングボード上では、臀部(でんぶ)を素早く移動させる。

5.車いすに座位を安定させ、からだを傾けずにスライディングボードを抜く。

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問題11

利用者を仰臥位(ぎょうがい)(背臥位(はいがい))から側臥位(そくがい)へ体位変換するとき、トルクの原理を応用した介護方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.利用者とベッドの接地面を広くする。

2.利用者の下肢を交差させる。

3.利用者の膝を立てる。

4.滑りやすいシートを利用者の下に敷く。

5.利用者に近づく。

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問題12

Aさん(78歳、男性、要介護2)は、脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で嚥下障害(えんげしょうがい)がある。自宅で妻と二人暮らしで、訪問介護(ホームヘルプサービス)を週1回利用している。訪問時、妻から、「飲み込みの難しいときがある。上手に食べさせるにはどうしたらよいか」と相談があった。
訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.食事のときは、いすに浅く座るように勧める。

2.会話をしながら食事をするように勧める。

3.食事の後に嚥下体操(えんげたいそう)をするように勧める。

4.肉、野菜、魚などは軟らかく調理するように勧める。

5.おかずを細かく刻むように勧める。

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問題13

慢性腎不全(chronic renal failure)の利用者の食材や調理方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.エネルギーの高い植物油を控える。

2.レモンや香辛料を利用し、塩分を控えた味付けにする。

3.肉や魚を多めにする。

4.砂糖を控えた味付けにする。

5.野菜は生でサラダにする。

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問題14

入浴関連用具の使用方法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.シャワー用車いすは、段差に注意して移動する。

2.入浴の移乗台は、浴槽よりも高く設定する。

3.浴槽設置式リフトは、臥位(がい)の状態で使用する。

4.入浴用介助ベルトは、利用者の胸部に装着する。

5.ストレッチャーで機械浴槽に入るときは、ストレッチャーのベルトを外す。

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問題15

次の記述のうち、排泄物(はいせつぶつ)で汚れた衣類をタンスに隠してしまう認知症(dementia)の利用者への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.タンスの中に汚れた衣類を入れられる場所を確保する。

2.「汚れた衣類は入れないように」とタンスに貼紙をする。

3.トイレに行くときには、同行して近くで監視する。

4.つなぎ服を勧める。

5.隠すところを見たら、毎回注意する。

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問題16

次の記述のうち、ズボンの裾上げの縫い目が表から目立たない手縫いの方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.なみ縫い

2.半返し縫い

3.本返し縫い

4.コの字縫い(コの字とじ)

5.まつり縫い

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問題17

Bさん(102歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。高齢による身体機能の衰えがあり、機能低下の状態が長く続いていた。1週間前から経口摂取が困難になった。1日の大半は目を閉じ、臥床状態(がしょうじょうたい)が続いている。医師から、「老衰により死期が近い」と診断され、家族は施設で看取りたいと希望している。
死が極めて近い状態にあるBさんの看取りに必要な情報として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.体重の減少

2.夜間の睡眠時間

3.延命治療の意思

4.嚥下可能(えんげかのう)な食形態

5.呼吸の状態

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問題18

Lさん(25歳、男性)は、第7胸髄節(Th7)を損傷したが、現在、状態は安定していて、車いすを利用すれば1人で日常生活ができるようになった。図はLさんの自宅の浴室であり、必要な手すりは既に設置されている。
Lさんが1人で浴槽に入るための福祉用具として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.段差解消機

2.ストレッチャー

3.すべり止めマット

4.四点歩行器

5.移乗台

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介護過程

問題1

介護福祉職が介護過程を展開する意義に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.チームアプローチ(team approach)による介護を提供することができる。

2.直感的な判断をもとに介護を考えることができる。

3.今までの生活から切り離した介護を提供する。

4.介護福祉職が生活を管理するための介護を考えることができる。

5.介護福祉職が実施したい介護を提供する。

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問題2

介護計画における介護内容に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.利用者の能力よりも介護の効率を重視して決める。

2.業務の都合に応じて介護できるように、時間の設定は省略する。

3.介護するときの注意点についても記載する。

4.利用者の意思よりも介護福祉職の考えを優先して決める。

5.介護福祉職だけが理解できる表現にする。

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問題3

介護過程における生活課題に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.効率的な支援を提供するために解決するべきこと。

2.利用者が家族の望む生活を送るために解決するべきこと。

3.介護福祉職が実践困難な課題のこと。

4.利用者の生活を改善するために思いついたこと。

5.利用者が望む生活を実現するために解決するべきこと。

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問題4

介護過程における目標の設定に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1.長期目標の期間は、1か月程度に設定する。

2.長期目標は、短期目標ごとに設定する。

3.短期目標は、生活全般の課題が解決した状態を表現する。

4.短期目標は、抽象的な内容で表現する。

5.短期目標は、長期目標の達成につながるように設定する。

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問題5

Cさん(84歳、女性、要介護3)は、2か月前に自宅で倒れた。脳出血(cerebral hemorrhage)と診断され、後遺症で左片麻痺(ひだりかたまひ)になった。Cさんは自宅での生活を希望している。長男からは、「トイレが自分でできるようになってから自宅に戻ってほしい」との要望があった。そのため、病院から、リハビリテーションを目的に介護老人保健施設に入所した。
入所時、Cさんは、「孫と一緒に過ごしたいから、リハビリテーションを頑張りたい」と笑顔で話した。Cさんは、自力での歩行は困難だが、施設内では健側を使って車いすで移動することができる。また、手すりにつかまれば自分で立ち上がれるが、上半身が後ろに傾くため、移乗には介護が必要な状態である。
入所時に介護福祉職が行うアセスメント(assessment)に関する次の記述のうち、最も優先すべきものを1つ選びなさい。

1.自力で歩行ができるのかを確認する。

2.排泄(はいせつ)に関連した動作について確認する。

3.孫と面会する頻度について希望を聞く。

4.リクライニング車いすの活用について尋ねる。

5.住宅改修に必要な資金があるのかを確認する。

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発達と老化の理解

問題1

愛着行動に関する次の記述のうち、ストレンジ・シチュエーション法における安定型の愛着行動として、適切なものを1つ選びなさい。

1.養育者がいないと不安な様子になり、再会すると安心して再び遊び始める。

2.養育者がいないと不安な様子になり、再会すると接近して怒りを示す。

3.養育者がいないと不安な様子になり、再会すると関心を示さずに遊んでいる。

4.養育者がいなくても不安な様子にならず、再会すると関心を示さずに遊んでいる。

5.養育者がいなくても不安な様子にならず、再会すると喜んで遊び続ける。

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問題2

高齢者の睡眠に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1.午前中の遅い時間まで眠ることが多い。

2.刺激を与えても起きないような深い睡眠が多い。

3.睡眠障害を自覚することは少ない。

4.不眠の原因の1つはメラトニン(melatonin)の減少である。

5.高齢者の睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome)の発生頻度は、若年者よりも低い。

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問題3

高齢者の肺炎(pneumonia)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.意識障害になることはない。

2.体温が37.5℃未満であれば肺炎ではない。

3.頻呼吸になることは、まれである。

4.誤嚥(ごえん)による肺炎を起こしやすい。

5.咳(せき)・痰(たん)などを伴うことは、まれである。

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問題4

記憶に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1.エピソード記憶は、短期記憶に分類される。

2.意味記憶は、言葉の意味などに関する記憶である。

3.手続き記憶は、過去の出来事に関する記憶である。

4.エピソード記憶は、老化に影響されにくい。

5.意味記憶は、老化に影響されやすい。

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問題5

乳幼児期の言語発達に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.生後6か月ごろに初語を発するようになる。

2.1歳ごろに喃語(なんご)を発するようになる。

3.1歳半ごろに語彙爆発が起きる。

4.2歳半ごろに一語文を話すようになる。

5.3歳ごろに二語文を話すようになる。

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問題6

2019年(平成31年、令和元年)における、我が国の寿命と死因に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.健康寿命は、平均寿命よりも長い。

2.人口全体の死因順位では、老衰が悪性新生物より上位である。

3.人口全体の死因で最も多いのは、脳血管障害(cerebrovascular disorder)である。

4.平均寿命は、男女とも75歳未満である。

5.90歳女性の平均余命は、5年以上である。

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問題7

Aさん(87歳、女性、要介護3)は、2週間前に介護老人福祉施設に入所した。Aさんにはパーキンソン病(Parkinson disease)があり、入所後に転倒したことがあった。介護職員は頻繁に、「危ないから車いすに座っていてくださいね」と声をかけていた。Aさんは徐々に自分でできることも介護職員に依存し、着替えも手伝ってほしいと訴えるようになった。
Aさんに生じている適応(防衛)機制として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.投影

2.退行

3.攻撃

4.抑圧

5.昇華

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認知症の理解

問題1

認知症ケアにおける「ひもときシート」に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.「ひもときシート」では、最初に分析的理解を行う。

2.認知症(dementia)の人の言動を介護者側の視点でとらえる。

3.言動の背景要因を分析して認知症の人を理解するためのツールである。

4.評価的理解では、潜在的なニーズを重視する。

5.共感的理解では、8つの要因で言動を分析する。

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問題2

認知症初期集中支援チームに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.自宅ではない場所で家族から生活の様子を聞く。

2.チーム員には医師が含まれる。

3.初回の訪問時にアセスメント(assessment)は不要である。

4.介護福祉士は、認知症初期集中支援チーム員研修を受講しなくてもチームに参加できる。

5.認知症疾患医療センター受診後に、チームが対応方法を決定する。

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問題3

レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)の幻視の特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.幻視の内容はあいまいではっきりしない。

2.睡眠中でも幻視が生じる。

3.本人は説明されても幻視という認識ができない。

4.薄暗い部屋を明るくすると幻視が消えることがある。

5.抗精神病薬による治療が行われることが多い。

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問題4

認知症(dementia)の行動・心理症状(BPSD)に対する抗精神病薬を用いた薬物療法でよくみられる副作用として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.歩幅が広くなる。

2.誤嚥(ごえん)のリスクが高くなる。

3.過剰に活動的になる。

4.筋肉の緊張が緩む。

5.怒りっぽくなる。

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問題5

軽度認知障害(mild cognitive impairment)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.本人や家族から記憶低下の訴えがあることが多い。

2.診断された人の約半数がその後1年の間に認知症(dementia)になる。

3.CDR(Clinical Dementia Rating)のスコアが2である。

4.日常生活能力が低下している。

5.治療には、主に抗認知症薬が用いられる。

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問題6

若年性認知症(dementia with early onset)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.75歳未満に発症する認知症(dementia)である。

2.高齢者の認知症よりも進行は緩やかである。

3.早期発見・早期対応しやすい。

4.原因で最も多いのはレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)である。

5.不安や抑うつを伴うことが多い。

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問題7

軽度の認知症(dementia)の人に、日付、季節、天気、場所などの情報をふだんの会話の中で伝えて認識してもらう認知症ケアとして、正しいものを1つ選びなさい。

1.ライフレビュー(life review)

2.リアリティ・オリエンテーション(reality orientation)

3.バリデーション(validation)

4.アクティビティ・ケア(activity care)

5.タッチング(touching)

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問題8

Cさん(80歳、女性)は夫(85歳)と二人暮らしである。1年ほど前から記憶障害があり、最近、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)と診断された。探し物が増え、財布や保険証を見つけられないと、「泥棒が入った、警察に連絡して」と訴えるようになった。「泥棒なんて入っていない」と警察を呼ばずにいると、Cさんがますます興奮するので、夫は対応に困っている。
夫から相談を受けた介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.「主治医に興奮を抑える薬の相談をしてみてはどうですか」

2.「施設入所を検討してはどうですか」

3.「Cさんと一緒に探してみてはどうですか」

4.「Cさんの希望通り、警察に通報してはどうですか」

5.「Cさんに認知症(dementia)であることを説明してはどうですか」

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障害の理解

問題1

障害者の法的定義に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
(注)「精神保健福祉法」とは、「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」のことである。

1.身体障害者福祉法における身体障害者は、身体障害者手帳の交付を受けた18歳以上のものをいう。

2.知的障害者は、知的障害者福祉法に定義されている。

3.「精神保健福祉法」における精神障害者には、知的障害者が含まれていない。

4.障害者基本法において発達障害者は、精神障害者に含まれていない。

5.障害児は、障害者基本法に定義されている。

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問題2

Hさん(45歳、男性)は、脳梗塞(cerebral infarction)を発症して半年間入院した。退院してからは、障害者支援施設に入所して自立訓練を受けている。2か月ほど過ぎたが、右片麻痺(みぎかたまひ)と言語障害が残っている。妻のJさん(35歳)はパート勤務で、小学3年生の子どもがいて、将来が見えずに不安な気持ちである。
家族に対する介護福祉職の支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.家族の不安な気持ちに寄り添い、今の課題を一緒に整理し考えていく。

2.Jさんの気持ちを最優先して方向性を決める。

3.訓練の様子を伝えるために、頻繁にJさんに施設に来てもらう。

4.家族が困っているので専門職主導で方向性を決める。

5.レスパイトケアを勧める。

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問題3

Gさんはパーキンソン病(Parkinson disease)と診断され、薬物療法が開始されている。立位で重心が傾き、歩行中に停止することや向きを変えることが困難である。
Gさんのこの症状を表現するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.安静時振戦

2.筋固縮

3.無動

4.寡動

5.姿勢保持障害

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問題4

Dさん(35歳、男性)は重度の知的障害があり、地元の施設入所支援を利用している。Dさんの友人Eさんは、以前に同じ施設入所支援を利用していて、現在は共同生活援助(グループホーム)で暮らしている。Dさんは、共同生活援助で生活するEさんの様子を見て、その生活に関心をもったようである。施設の職員は、Dさんの共同生活援助での生活は、適切な援助を受ければ可能であると考えている。一方、Dさんの母親は、親亡き後の不安から施設入所支援を継続させたいと思っている。
介護福祉職が現時点で行うDさんへの意思決定支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.母親の意思を、本人に伝える。

2.共同生活援助の生活について話し合う。

3.介護福祉職の考えを、本人に伝える。

4.具体的な選択肢を用意し、選んでもらう。

5.地域生活のリスクについて説明する。

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問題5

筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)では出現しにくい症状として、適切なものを1つ選びなさい。

1.四肢の運動障害

2.構音障害

3.嚥下障害(えんげしょうがい)

4.感覚障害

5.呼吸障害

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問題6

障害者への理解を深めるために有効なアセスメントツールの1つであるエコマップが表すものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.家族との関係

2.社会との相関関係

3.認知機能

4.機能の自立度

5.日常生活動作

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問題7

「障害者総合支援法」で定める協議会に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
(注)「障害者総合支援法」とは「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

1.当事者・家族以外の専門家で構成する。

2.療育手帳を交付する。

3.相談支援専門員を配置しなければならない。

4.国が設置する。

5.地域の実情に応じた支援体制の整備について協議を行う。

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問題8

障害者が障害福祉サービスを利用するために相談支援専門員が作成する計画として、正しいものを1つ選びなさい。

1.地域福祉計画

2.個別支援計画

3.サービス等利用計画

4.障害福祉計画

5.介護サービス計画

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こころとからだのしくみ

問題1

Kさん(83歳、女性、要介護1)は、3年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)と診断された。一人暮らしで訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。金銭管理は困難であり、長男が行っている。
最近、認知症(dementia)の症状がさらに進み、訪問介護員(ホームヘルパー)がKさんの自宅を訪問すると、「通帳を長男の嫁が持っていってしまった」と繰り返し訴えるようになった。
考えられるKさんの症状として、適切なものを1つ選びなさい。

1.もの盗られ妄想

2.心気妄想

3.貧困妄想

4.罪業妄想

5.嫉妬妄想

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問題2

Bさん(76歳、女性)は、病気はなく散歩が日課である。肺がん(lung cancer)の夫を長年介護し、数か月前に自宅で看取った。その体験から、死期の迫った段階では延命を目的とした治療は受けずに、自然な最期を迎えたいと願っている。
Bさんが希望する死を表す用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.脳死

2.突然死

3.尊厳死

4.積極的安楽死

5.心臓死

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問題3

Lさん(87歳、男性、要介護1)は、冷房が嫌いで、部屋にエアコンはない。ある夏の日の午後、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると、厚手の布団を掛けて眠っていた。布団を取ると大量の発汗があり、体温を測定すると38.5℃であった。朝から水分しか摂取していないという。前から不眠があり、この5日間便秘が続いていたが、食欲はあったとのことである。
次のうち、体温が上昇した原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.布団

2.発汗

3.空腹

4.不眠

5.便秘

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問題4

コントロール不良の糖尿病(diabetes mellitus)で高血糖時にみられる症状として、適切なものを1つ選びなさい。

1.振戦

2.発汗

3.口渇

4.乏尿

5.動悸(どうき)

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問題5

骨に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.骨にはたんぱく質が含まれている。

2.骨のカルシウム(Ca)は老化に伴い増える。

3.骨は負荷がかかるほうが弱くなる。

4.骨は骨芽細胞によって壊される。

5.骨のカルシウム(Ca)はビタミンA(vitamin A)によって吸収が促進される。

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問題6

老化に伴う視覚機能の変化に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.水晶体が茶色になる。

2.遠くのものが見えやすくなる。

3.明暗に順応する時間が長くなる。

4.ピントの調節が速くなる。

5.涙の量が増える。

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問題7

次のうち、三大栄養素に該当する成分として、正しいものを1つ選びなさい。

1.水分

2.炭水化物

3.ビタミン(vitamin)

4.ナトリウム(Na)

5.カルシウム(Ca)

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問題8

Mさん(85歳、男性)は、通所介護(デイサービス)での入浴を楽しみにしていて、いつも時間をかけて湯につかっている。ある時、介護福祉職が、「そろそろあがりましょうか」と声をかけると、浴槽から急に立ち上がりふらついてしまった。
Mさんがふらついた原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.体温の上昇

2.呼吸数の増加

3.心拍数の増加

4.動脈血酸素飽和度の低下

5.血圧の低下

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問題9

次のうち、ブリストル便性状スケールの普通便に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.水様便

2.硬い便

3.泥状便

4.コロコロ便

5.やや軟らかい便

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医療的ケア

問題1

経管栄養で、栄養剤の注入後に白湯を経管栄養チューブに注入する理由として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.チューブ内を消毒する。

2.チューブ内の栄養剤を洗い流す。

3.水分を補給する。

4.胃内を温める。

5.栄養剤の濃度を調節する。

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問題2

経管栄養で用いる半固形タイプの栄養剤の特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.経鼻経管栄養法に適している。

2.液状タイプと同じ粘稠度(ねんちゅうど)である。

3.食道への逆流を改善することが期待できる。

4.仰臥位(ぎょうがい)〔背臥位(はいがい)〕で注入する。

5.注入時間は、液状タイプより長い。

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問題3

気管カニューレ内部の喀痰吸引(かくたんきゅういん)で、指示された吸引時間よりも長くなった場合、吸引後に注意すべき項目として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.体温

2.血糖値

3.動脈血酸素飽和度

4.痰(たん)の色

5.唾液の量

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問題4

呼吸器官の換気とガス交換に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.換気とは、体外から二酸化炭素を取り込み、体外に酸素を排出する働きをいう。

2.呼吸運動は、主として大胸筋によって行われる。

3.1回に吸い込める空気の量は、年齢とともに増加する。

4.ガス交換は、肺胞内の空気と血液の間で行われる。

5.筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)では、主にガス交換の働きが低下する。

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総合問題

問題1

次の事例を読んで答えなさい。

〔事 例〕
Cさん(83歳、女性)は、一人暮らしで、近所に買い物に行く以外はテレビを見て過ごしている。近県に息子がいるが、仕事が忙しく、会いに来ることはあまりなかった。
ある日、息子が久しぶりに訪問すると、部屋の中がごみや衣類などで散らかっていた。病院を受診するとCさんはアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)と診断され、要介護1と認定された。
Cさんは、時々、電気湯沸しポットの使い方がわからなくなって湯が出せなかったり、お茶を入れる順番がわからずに混乱する様子が見られた。
心配した息子は、介護保険サービスを利用することにした。後日、介護支援専門員(ケアマネジャー)が訪問し、介護保険サービスの利用についてCさんや息子と話し合った。週2回、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになり、介護支援専門員は、「自宅で、衛生的な生活ができる」をケアプランの長期目標とした。

Cさんを担当する訪問介護員(ホームヘルパー)は、サービス提供責任者と共に訪問介護計画書を作成することになった。
次の記述の中で、短期目標として、最も適切なものを1つ選びなさい。


1.掃除機を利用して、1人で掃除をすることができるようになる。

2.電気湯沸しポットを使い、1人でお茶を入れることができるようになる。

3.Cさんの残存機能に着目して支援する。

4.週2回、息子にCさんの自宅を訪問してもらう。

5.訪問介護員と一緒に掃除をすることができるようになる。

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問題2

次の事例を読んで答えなさい。

〔事 例〕
Cさん(83歳、女性)は、一人暮らしで、近所に買い物に行く以外はテレビを見て過ごしている。近県に息子がいるが、仕事が忙しく、会いに来ることはあまりなかった。
ある日、息子が久しぶりに訪問すると、部屋の中がごみや衣類などで散らかっていた。病院を受診するとCさんはアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)と診断され、要介護1と認定された。
Cさんは、時々、電気湯沸しポットの使い方がわからなくなって湯が出せなかったり、お茶を入れる順番がわからずに混乱する様子が見られた。
心配した息子は、介護保険サービスを利用することにした。後日、介護支援専門員(ケアマネジャー)が訪問し、介護保険サービスの利用についてCさんや息子と話し合った。週2回、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになり、介護支援専門員は、「自宅で、衛生的な生活ができる」をケアプランの長期目標とした。

Cさんは、たびたび息子に電気湯沸しポットが壊れていると訴えるようになった。
Cさんのこのような状態に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。


1.空間認知障害

2.視覚認知障害

3.遂行機能障害

4.失認

5.観念運動失行

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問題3

次の事例を読んで答えなさい。

〔事 例〕
Cさん(83歳、女性)は、一人暮らしで、近所に買い物に行く以外はテレビを見て過ごしている。近県に息子がいるが、仕事が忙しく、会いに来ることはあまりなかった。
ある日、息子が久しぶりに訪問すると、部屋の中がごみや衣類などで散らかっていた。病院を受診するとCさんはアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)と診断され、要介護1と認定された。
Cさんは、時々、電気湯沸しポットの使い方がわからなくなって湯が出せなかったり、お茶を入れる順番がわからずに混乱する様子が見られた。
心配した息子は、介護保険サービスを利用することにした。後日、介護支援専門員(ケアマネジャー)が訪問し、介護保険サービスの利用についてCさんや息子と話し合った。週2回、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになり、介護支援専門員は、「自宅で、衛生的な生活ができる」をケアプランの長期目標とした。

Cさんの家に訪問介護員(ホームヘルパー)が通い始めて数か月が経過した頃、Cさんの息子から訪問介護員に以下の希望が挙げられた。
介護保険で対応可能な支援として、適切なものを1つ選びなさい。


1.Cさんと息子が出かけている間に洗濯物を取り込む。

2.Cさんの処方薬を薬局で受け取る。

3.地域のお祭りにCさんと一緒に行く。

4.Cさんの部屋の壁紙を張り替える。

5.訪ねて来た親戚にお茶を入れる。

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問題4

次の事例を読んで答えなさい。

〔事 例〕
Dさん(70歳、男性)は、19歳のときに統合失調症(schizophrenia)を発症し、入退院を繰り返しながら両親と一緒に生活してきた。両親が亡くなったことをきっかけとして不安に襲われ、妄想や幻聴の症状が強く現れるようになった。そのため、兄に付き添われて精神科病院を受診し、医療保護入院となった。
現在は、入院から3年が経過し、陽性症状はほとんどなく、病棟で日中はレクリエーションに参加するなど落ち着いて生活している。

Dさんが3年前に入院した医療保護入院の制度に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。


1.Dさんの同意による入院

2.精神保健指定医2名以上の診察の結果が、入院させなければ自傷他害の恐れがあると一致した場合の入院

3.精神保健指定医1名が診察し、入院させなければ自傷他害の恐れがあると判断した場合、72時間以内に制限した入院

4.精神保健指定医1名が診察し、Dさんの同意が得られず、家族等1名の同意がある入院

5.精神保健指定医1名が診察し、Dさんの同意が得られず、さらに家族等の同意が得られないため72時間以内に制限した入院

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問題5

次の事例を読んで答えなさい。

〔事 例〕
Dさん(70歳、男性)は、19歳のときに統合失調症(schizophrenia)を発症し、入退院を繰り返しながら両親と一緒に生活してきた。両親が亡くなったことをきっかけとして不安に襲われ、妄想や幻聴の症状が強く現れるようになった。そのため、兄に付き添われて精神科病院を受診し、医療保護入院となった。
現在は、入院から3年が経過し、陽性症状はほとんどなく、病棟で日中はレクリエーションに参加するなど落ち着いて生活している。

1年前からDさんの退院について検討が行われてきた。Dさんは退院後の生活に対する不安があり、「帰る家がない」、「顔見知りの患者や職員がいるのでここを離れたくない」と退院には消極的であった。しかし、Dさんと仲のよい患者が、退院し施設入所したことをきっかけに退院を考えるようになった。
Dさんは、整容、入浴、排泄(はいせつ)、食事、移動は見守りがあればできる。また、介護福祉職の助言を受ければ、日用品などを買うことはできる。経済状況は、障害基礎年金2級と生活保護を受給している。要介護認定を受けたところ、要介護1と認定された。
Dさんの退院先の候補になる施設として、最も適切なものを1つ選びなさい。


1.養護老人ホーム

2.老人福祉センター

3.更生施設

4.地域生活定着支援センター

5.介護老人福祉施設

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問題6

次の事例を読んで答えなさい。

〔事 例〕
Dさん(70歳、男性)は、19歳のときに統合失調症(schizophrenia)を発症し、入退院を繰り返しながら両親と一緒に生活してきた。両親が亡くなったことをきっかけとして不安に襲われ、妄想や幻聴の症状が強く現れるようになった。そのため、兄に付き添われて精神科病院を受診し、医療保護入院となった。
現在は、入院から3年が経過し、陽性症状はほとんどなく、病棟で日中はレクリエーションに参加するなど落ち着いて生活している。

Dさんは施設への入所が決まり、うれしそうに退院の準備をするようになった。ある夜、1人で荷物の整理をしていたときに転んでしまい、顔を強打して大きなあざができた。後遺症はないことがわかったが、Dさんは自信をなくし、介護福祉職に、「これでは施設も自分を受け入れてくれないだろう」と言い、「施設入所がうれしくて早く準備がしたかった」と話した。
そばに寄り添い、Dさんの話を聴き終えた介護福祉職が、「施設入所がうれしくて、早く準備をしたかったのですね」と言うと、Dさんは、「退院を諦めていたけど、自分にも暮らせる場所があると思った」とやりたいことや夢を語り出した。
介護福祉職が行ったコミュニケーション技術として、最も適切なものを1つ選びなさい。


1.あいづち

2.言い換え

3.要約

4.繰り返し

5.閉じられた質問

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問題7

次の事例を読んで答えなさい。

〔事 例〕
Eさん(35歳、男性)は、1年前に筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)と診断された。当初の症状としては、ろれつが回らず、食べ物の飲み込みが悪くなり、体重の減少がみられた。
その後、Eさんの症状は進行し、同居している両親から介護を受けて生活をしていたが、両親の介護負担が大きくなったため、障害福祉サービスを利用することになった。障害支援区分の認定を受けたところ、障害支援区分3になった。Eさんは訪問介護員(ホームヘルパー)から食事や入浴の介護を受けて自宅で生活をしている。

Eさんが病院を受診するきっかけになった症状に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。


1.対麻痺(ついまひ)

2.単麻痺(たんまひ)

3.球麻痺(きゅうまひ)

4.安静時振戦

5.間欠性跛行(かんけつせいはこう)

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問題8

次の事例を読んで答えなさい。

〔事 例〕
Eさん(35歳、男性)は、1年前に筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)と診断された。当初の症状としては、ろれつが回らず、食べ物の飲み込みが悪くなり、体重の減少がみられた。
その後、Eさんの症状は進行し、同居している両親から介護を受けて生活をしていたが、両親の介護負担が大きくなったため、障害福祉サービスを利用することになった。障害支援区分の認定を受けたところ、障害支援区分3になった。Eさんは訪問介護員(ホームヘルパー)から食事や入浴の介護を受けて自宅で生活をしている。

ある日、Eさんの自宅を訪問した訪問介護員は、Eさんの両親から、「これまでEは話をするのが難しく、筆談で意思を聞いてきたが、ペンを持つのが難しくなってきた」と聞いた。確かにEさんは、発話や字を書くことは困難な様子だが、目はよく動いている。
次のうち、今後、Eさんが家族とコミュニケーションをとるときに使うことのできる道具として、最も適切なものを1つ選びなさい。


1.ホワイトボード

2.絵や写真

3.透明文字盤

4.拡声器

5.補聴器

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問題9

次の事例を読んで答えなさい。

〔事 例〕
Eさん(35歳、男性)は、1年前に筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)と診断された。当初の症状としては、ろれつが回らず、食べ物の飲み込みが悪くなり、体重の減少がみられた。
その後、Eさんの症状は進行し、同居している両親から介護を受けて生活をしていたが、両親の介護負担が大きくなったため、障害福祉サービスを利用することになった。障害支援区分の認定を受けたところ、障害支援区分3になった。Eさんは訪問介護員(ホームヘルパー)から食事や入浴の介護を受けて自宅で生活をしている。

3年後、Eさんの症状はさらに進行し、障害支援区分6になった。Eさんはこれまでどおり、自宅での生活を希望し、Eさんの両親は障害福祉サービスを利用しながら最期まで自宅でEさんの介護を行うことを希望している。
Eさんと両親の希望の実現に向けて、現在の状態からEさんが利用するサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。


1.育成医療

2.就労定着支援

3.共同生活援助(グループホーム)

4.行動援護

5.重度訪問介護

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問題10

次の事例を読んで答えなさい。

〔事 例〕
Fさん(50歳、女性、障害支援区分5)は、アテトーゼ型(athetosis)の脳性麻痺(のうせいまひ)(cerebral palsy)による四肢・体幹機能障害がある。居宅介護を利用し、入浴の支援を受けながら母親(79歳)と暮らしていた。Fさんは障害基礎年金1級を受給していて、Fさん名義の貯蓄がある。金銭管理は母親が行っていた。
Fさんは、3年前に誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)(aspiration pneumonia)で入院したことがある。言語障害があり、慣れた人でないと言葉が聞き取りにくい。自宅では車いすに乗り、足で床を蹴って移動し、屋外は母親が車いすを押していた。Fさんは自宅内の移動以外の日常生活については、母親から全面的に介護を受けて生活していた。
最近、日中活動の場と短期入所(ショートステイ)の利用について、市の障害福祉課に相談するようになった。
ところが、母親が持病の心疾患(heart disease)で亡くなり、市の障害福祉課がFさんと当面の生活について検討することになった。
Fさんは1人で生活することは難しいと思い、施設入所を希望している。

Fさんの脳性麻痺の特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。


1.強い筋緊張から、四肢の突っ張りが強い。

2.不随意運動が生じて、運動コントロールが困難になる。

3.文字の読みの不正確さがあり、読んだ内容を理解しにくい。

4.動作は緩慢で、表情が乏しくなる。

5.着衣失行が生じる。

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問題11

次の事例を読んで答えなさい。

〔事 例〕
Fさん(50歳、女性、障害支援区分5)は、アテトーゼ型(athetosis)の脳性麻痺(のうせいまひ)(cerebral palsy)による四肢・体幹機能障害がある。居宅介護を利用し、入浴の支援を受けながら母親(79歳)と暮らしていた。Fさんは障害基礎年金1級を受給していて、Fさん名義の貯蓄がある。金銭管理は母親が行っていた。
Fさんは、3年前に誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)(aspiration pneumonia)で入院したことがある。言語障害があり、慣れた人でないと言葉が聞き取りにくい。自宅では車いすに乗り、足で床を蹴って移動し、屋外は母親が車いすを押していた。Fさんは自宅内の移動以外の日常生活については、母親から全面的に介護を受けて生活していた。
最近、日中活動の場と短期入所(ショートステイ)の利用について、市の障害福祉課に相談するようになった。
ところが、母親が持病の心疾患(heart disease)で亡くなり、市の障害福祉課がFさんと当面の生活について検討することになった。
Fさんは1人で生活することは難しいと思い、施設入所を希望している。

Fさんは、障害者支援施設に入所できることになり、アセスメント(assessment)が行われた。
相談支援専門員は、Fさんの希望をもとに、これまでの生活状況と身体の様子等から、もう少し本人にできることがあるのではないかと考え、「障害者支援施設で施設入所支援と生活介護を利用しながら、将来の生活を考える」という方針を立てた。また、長期目標を、「自分に適した介護を受けながら、様々な生活経験を積む」とした。
Fさんの短期目標として、最も適切なものを1つ選びなさい。


1.入浴時に自分でからだを洗えるようになる。

2.毎日字を書く練習を行い、筆談で会話ができるようになる。

3.施設内は、車いす介助を受けながら安全に移動する。

4.経管栄養で食事がとれるようになる。

5.日中活動として外出や興味のあるグループ活動に参加する。

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問題12

次の事例を読んで答えなさい。

〔事 例〕
Fさん(50歳、女性、障害支援区分5)は、アテトーゼ型(athetosis)の脳性麻痺(のうせいまひ)(cerebral palsy)による四肢・体幹機能障害がある。居宅介護を利用し、入浴の支援を受けながら母親(79歳)と暮らしていた。Fさんは障害基礎年金1級を受給していて、Fさん名義の貯蓄がある。金銭管理は母親が行っていた。
Fさんは、3年前に誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)(aspiration pneumonia)で入院したことがある。言語障害があり、慣れた人でないと言葉が聞き取りにくい。自宅では車いすに乗り、足で床を蹴って移動し、屋外は母親が車いすを押していた。Fさんは自宅内の移動以外の日常生活については、母親から全面的に介護を受けて生活していた。
最近、日中活動の場と短期入所(ショートステイ)の利用について、市の障害福祉課に相談するようになった。
ところが、母親が持病の心疾患(heart disease)で亡くなり、市の障害福祉課がFさんと当面の生活について検討することになった。
Fさんは1人で生活することは難しいと思い、施設入所を希望している。

入所してから3か月が経ち、支援の見直しが行われた。
Fさんは施設生活にも慣れ、相談できる人も増えている。また、「自分でお小遣いを使えるようになりたい」と言い、外出時に必要なお金を介護福祉職と一緒に考えるようになった。将来の地域生活を考えて、社会福祉協議会の金銭管理に切り替えることが検討された。
Fさんが活用できる社会福祉協議会が行う金銭管理として、最も適切なものを1つ選びなさい。


1.日常生活自立支援事業

2.生活福祉資金

3.自立訓練

4.生活困窮者家計改善支援事業

5.自発的活動支援事業

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