第35回介護福祉士国家試験 対策問題(生活支援技術)
■問題
利用者を仰臥位(ぎょうがい)(背臥位(はいがい))から側臥位(そくがい)へ体位変換するとき、トルクの原理を応用した介護方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.利用者とベッドの接地面を広くする。
2.利用者の下肢を交差させる。
3.利用者の膝を立てる。
4.滑りやすいシートを利用者の下に敷く。
5.利用者に近づく。
解答と解説
■解答
3.利用者の膝を立てる。
■解説
トルクとは物体を回転させる力のことであり、トルクの原理を用いた体位変換では、体軸回旋運動を誘発することで負担の少ない介助が可能となります。
1.(×)利用者とベッドの接地面は、狭くすることが適切です。
2.(×)利用者の下肢を交差させると、動かすために大きな力が必要となります。
3.(○)利用者の膝を立て、身体を小さくまとめて回転させることで体軸回旋運動が誘発され、トルクの原理を応用した介護方法となります。
4.(×)滑りやすいシートを利用者の下に敷くと、回転させる前に体全体が動いてしまうため注意が必要です。
5.(×)利用者に近づくのは、ボディメカニクスを活用した介護方法を実践する場合です。
ささえるラボ編集部です。
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