第35回介護福祉士国家試験 対策問題(医療的ケア)
■問題
呼吸器官の換気とガス交換に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.換気とは、体外から二酸化炭素を取り込み、体外に酸素を排出する働きをいう。
2.呼吸運動は、主として大胸筋によって行われる。
3.1回に吸い込める空気の量は、年齢とともに増加する。
4.ガス交換は、肺胞内の空気と血液の間で行われる。
5.筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)では、主にガス交換の働きが低下する。
解答と解説
■解答
4.ガス交換は、肺胞内の空気と血液の間で行われる。
■解説
1.(×)換気とは、体外から酸素を取り込み、体外へ二酸化炭素を排出する働きのことです。
2.(×)大胸筋は、深呼吸や努力呼吸の際に働く呼吸補助筋の一つです。呼吸運動は、横隔膜や肋間筋が担っています。
3.(×)加齢に伴って筋肉の働きは低下するため、1回に吸い込める空気の量(肺活量)は減少します。
4.(○)ガス交換には、外呼吸(肺胞内の空気と血液とのガス交換)と、内呼吸(組織細胞間のガス交換)の2種類があります。
5.(×)進行性の神経難病である筋萎縮性側索硬化症(ALS)では、呼吸筋が弱まることで換気の働きが低下します。なお、ガス交換の働きが低下する疾患としては、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などが挙げられます。
ささえるラボ編集部です。
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