本日の一問一答
領域:医療的ケア
介護福祉職が実施する喀痰吸引(かくたんきゅういん)で、口腔内(こうくうない)と気管カニューレ内部の吸引に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.気管カニューレ内部の吸引では、カニューレの内径の3分の2程度の太さの吸引チューブを使用する。
2.気管カニューレ内部の吸引では、滅菌された洗浄水を使用する。
3.気管カニューレ内部の吸引では、頸部(けいぶ)を前屈した姿勢にして行う。
4.吸引時間は、口腔内より気管カニューレ内部のほうを長くする。
5.吸引圧は、口腔内より気管カニューレ内部のほうを高くする。
解答と解説
■解答
2.気管カニューレ内部の吸引では、滅菌された洗浄水を使用する。
■解説
1.(×)気管カニューレ内部の吸引では、カニューレの内径の2分の1以下の太さの吸引チューブを使用します。
2.(○)気管カニューレ内部は原則として無菌状態であり、洗浄水は滅菌されたもの(滅菌精製水)を使用する必要があります。通常多くの常在菌が存在する口腔内の吸引であれば、洗浄には水道
水を用います。
3.(×)気管カニューレの内部が見やすく、安全にチューブが挿入できる姿勢とします。
4.(×)気管カニューレ内部の吸引では、時間が長くなると低酸素を引き起こしやすいため、口腔内よりも吸引時間を短くする(10秒以内)必要があります。
5.(×)吸引圧は医師の指示に基づいて設定しますが、基本的に口腔内よりも気管カニューレ内部のほうが高くなることはありません。
ささえるラボ編集部です。
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