栄養士の資格を生かし、特別養護老人ホームおらが庵で栄養士と介護職の仕事を兼務しています。
栄養士を目指して短期大学に入学し、授業の一環でおらが庵へ実習に行ったことが最初の出会いでした。実習では介護食について学んだのですが、ご利用者さまに合わせて献立を考えたり、噛む力や飲み込む力が弱くなった方のために調理方法を変えたり、色々な工夫がされていることを知り、介護業界に興味を持ったんです。
そして、卒業後に当社へ入社。現在は、「特別養護老人ホームおらが庵」の栄養士兼介護スタッフとして、ご利用者さまの食事や身の回りのお世話をさせていただいています。
施設内に農園があり、ご利用者さまと一緒に畑仕事をしながら交流できるのは、おらが庵ならではの魅力だと思います。そもそも農園を始めたきっかけは、ご利用者さまの中に農業をしていた方がいたこと。その方が入所した頃、なんとなく元気がない様子だったので、ご自身の好きなことをしたら気がまぎれるのではないかと思い、小さい畑を作ったのが始まりでした。
それがいつの間にか大きくなり、きゅうりやミニトマト、さつまいもなど、色々な作物を育てるように。農作業に関してはご利用者さまの方が詳しいこともあるので、色々教えてもらいながら草を刈ったり、収穫したりしています。ご利用者さまも楽しそうに作業してくださいますし、「花が咲いていましたよ」「実が大きくなってきましたね」と、話題のきっかけにもなるので、そうした関わりを持てるのが魅力だなと感じています。
最初の頃は小さなことで落ち込んでいたのですが、最近は精神的に図太くなっていると思います(笑)というのも、まれにご利用者さまから厳しい言葉をぶつけられることもあるのですが、気にしすぎると前に進めないので。ストレスを溜めないためにも、あまり深く考えすぎないようにしています。