障害者支援施設の入所施設の支援スタッフ
自閉症の方が多く在籍しているユニットで、入浴、食事等生活全般の支援をしています。必要とされる様々なニーズに対し、スタッフ同士で議論を重ね、試行錯誤を繰り返しながら支援を行っています。専門的な知識と経験、細かな気付きが求められる仕事ではないかと思います。でも、決して支援者と被支援者という一方的な関係性ではなく、私も、利用者の方々から明るさや強さなど、日々様々なものを受け取っています。
【自分で考えた支援が、利用者の方へ届いた時】
私が担当している利用者の方で、ベッドの淵など硬い所に一本足で立ちバランス遊びをされ、足首などを怪我してしまう傾向のある方がいました。そこで、“バランス遊び”というご本人の好きな余暇は残しつつも、なんとかそれを安全に行って頂けないかと考え、居室に底面が丸い座椅子を設置したところ、使用して頂けるということがありました。
利用者の方が楽し気に座椅子を使用されている姿を見た時、ささやかながらもその方の生活に何かを付け加えられた気がして、うれしかったことを覚えています。
【様々な気付きが得られる職場です】
就職活動にあたり、“人の役に立ちたい”という漠然とした思いがありました。どのような仕事も、突き詰めれば誰かの為に存在するのだとしても、自分の為にもよりその実感が得られる職場で働きたいと考えていました。
また、“人間って面白いな”との思いもあり(宇宙人みたいですが)、全体について考察する為にも、対象を絞る必要があるように感じていました。障害者の方について特別な知識や経験があったわけではないのですが、直観に従って決めました。
あとは、村上施設長の人柄に惹かれたことも、大きな理由です(媚びる訳ではありませんが…笑)。
“自分はこれがやりたい!”という軸を定め、それをそれぞれの志望先の業務といかにリンクさせていけるかを考える事が肝要だと思います。ちなみに私は文章を書きたいという思いがあったので、「利用者の方々の日々の様子を文章にしたい」と伝えました。
また仮に、後悔している事など自分に対して否定的な感情があったとしても、決して卑屈にならない事だと思います。受け入れて、忘れてしまいさえしなければ、これからのことはいくらでも自分次第だと、私は信じています。