介護老人保健施設に入所する利用者さんへのケア
上智社会福祉専門学校を卒業し、新卒で介護福祉士として入職。
約5年が経ちました。
多摩市の桜ヶ丘で育ちました。地元で就職先を探していた時、母の友人が
同じ財団のグループホームで働いていて、評判が良いから一度見に行って
みれば?と勧めてくれたんです。説明会に行くと、あいセーフティネット
は介護施設だけではなく、病院や在宅医療も運営している規模の大きな財
団だと知って安心して働けそうだなと思い入職を決意しました。
あいセーフティネットでは、新卒の介護職はまずあい介護老人保健施設に
配属され、ケアの基本を学びます。僕は在宅復帰強化型ユニットに配属に
なりました。25名の利用者さんが入所していますが、ここで日々の暮ら
しやレクリエーションなどを通じ、自宅へ戻るための実践的なリハビリを
しています。職員の多くは介護職ですが、理学療法士や作業療法士・言語
聴覚士などのリハビリ専門職や医師・看護師との連携も深く、チームケア
で日々動いています。
和気あいあいとした雰囲気で、先輩や同僚には本当に恵まれていますね。
新卒で入職してから1年半後、別のユニットに異動になりました。異動
が発表された時、先輩たちがとても残念がってくれて。実はそれが入職
して一番嬉しかったことかもしれません。まだまだできていないことも
多いけれど、少しは頼りにされていたのかな、と。ユニットの中では一
番経験が浅い自分ですが、「最近仕事が早くなったね」と言われるよう
にもなりました。最終日は感謝の気持ちを込めて、利用者さんの前で
「瀬戸の花嫁」を歌いました。カラオケが好きで、利用者さんとはよく
歌っていたんです。親しかった利用者さんがちょっと涙ぐんでいて。
コミュニケーションが苦手だと思っていましたが、気が付いたら少しは
成長していたみたいです。
現在のユニットは認知症専門なので、また違った難しさもあります。
不安もありますが経験を積む機会だと思って、あきらめずに続けていき
たいと思っています。