虐待対応(児童・保護者面接指導、学校や家庭訪問、調査、評価等)や連絡調整業務(児童養護施設等、市町村、関係機関)、相談業務(非行相談、養護相談、障害相談等)を行っています。
入庁する前は、市役所の児童福祉担当課で、家庭児童相談員の仕事をしていました。地域において子育て相談や支援、児童虐待対応などをしていました。児童相談所の職員とは、日ごろから連携して動くことがありました。
そんな中、「児童相談所に一時保護された子どもたちや、施設に入った子たちは、その後どうなるのだろう?」「もっと市役所で支援できることがあったのではないか?」「在宅での支援を充実させたい」と考えるようになりました。児童相談所の仕事を知り、県政に携わることで、市町村の児童福祉体制を底上げしていきたいと思い、入庁に至りました。
担当している児童が安心安全に生活できていたり、本人なりの成長が感じられたりすると、嬉しく感じます。また、児童の保護者も、はじめは対峙することが多いですが、徐々に関係性が出来てきます。最終的に保護者から「いろいろあったけど、会えてよかった。ありがとう。」と言われた時は、とても嬉しかったです。
また、学校や保育園などの関係機関とうまく連携がとれたり、志を同じくする支援者とのつながりが増えたり、児童相談所の職員同士で協力して難しい対応を成し遂げたりしたときには、やりがいを感じます。
児童相談所にいる職員は年齢も職種も様々ですが、お互いの仕事をリスペクトしながら、協力して業務にあたっています。和気あいあいとしながらも、真剣に取り組む場面では切り替えて対応をしています。職場全体の雰囲気は、話しやすく家族のような温かさがあります。気の合う仲間とは食事に出かけたり、職場全体でのイベントを自分たちで企画したりもします。
また、チームで協力して、助け合って仕事をする空気があります。「一人じゃない」という安心感があります。何かに困ったら、お互いに相談し合ったり、悩みをきいてもらったり、いつも仲間の存在に支えられています。
児童相談所のイメージとして、残業が多そうとか、休みがとれなさそう、とよく言われます。私も入庁前はそう思っていました。しかし、入庁してみるとそうではなく、計画的にしっかりと、休みを取ることができました。また、福利厚生や組合などの制度も充実しており、よく利用しています。今後は、愛知県が行っている休み方・働き方改革の一環で、さらにワークライフバランスがとりやすくなる制度の導入が、続々進んでいくと思います。
最後に、これだけ職場の待遇などについて語っておいてなんですが、一番はこの仕事に対する熱意や、子どもたちへの思いを持つことが何より大切だと思います。子どもたちの力になりたいと思っている方、ぜひ一緒に働きましょう。