社会福祉法人池上長寿園│【マイナビ福祉・介護のシゴト】介護求人・転職情報

転職者の中には以前にも介護職を経験していた人もいる。そのため本人の能力を見てマ ンツーマン指導の内容や期間を検討していく。浴室での介助などは、以前介護職を経験 していた人でもブランクを開けると難しく感じる場合が多い。安全に、そして快適な介 助ができるよう丁寧に指導していく。

塗り絵に興味を示す利用者様のように、その興味の対象は利用者様の数だけ異なるという認識が介護職には必要。お風呂の温 度もぬるいお湯が好きな人もいれば、熱いお湯が好きな人もいる。食事の嗜好もそれぞれ違い、また興味を示す対象もそれぞ れ異なる。職員はそれぞれの利用者様の個性や嗜好を知った上で、関心を示すものを提供していく。

利用者様の記録を丁寧に残していくことも介護の大事な仕事。申し送りについては関係 する職員が一堂に会して行うが、業務中にふと確認したくなる点も多い。そのため同施 設では職員同士が随時相談し報告し合える環境を徹底しており、これらの報・連・相の 徹底ぶりも同法人・同施設が高いレベルの介護を提供できる理由の一つだ。

幼稚園の先生から専門学校の先生、そして今は介護職のリーダーとして活躍している小 林さん。「介護の楽しさを伝えることの大切さ」を痛感したのは子どものパパの集まり の場だったという。自己紹介で介護職であることを伝えると「大変な仕事ですね」とい う周りからの反応だった。「大変なだけじゃなくて、実際はすごく楽しくてやりがいの ある仕事なんだけど…」という思いはあるものの、それを当時は具体的に伝えることが できなかった。だからこそ一緒に働く仲間には「伝えること」の大切さを知ってもらい たいと語る。

「ことばがけ」の重要性を当施設の職員はよく知っている。利用者様それぞれに響く言葉は違い、利用者様の人柄を鑑みて、 さらに尊重して言葉を選んでいく。すると職員が直接的に手を取らなくても、利用者様自らが能動的に動こうとする。認知症 が進んでいる人の場合でも常に24時間同じ状態とは限らず、会話が成立する時間もある。職員の言葉がとりわけ認知症の進ん だ利用者様にとっては実に大きな意味を持つ。