ここ四谷坂町には、仲の良い姉妹が住んでいました。物忘れが進んだお姉さんを妹さんが助けながら、お姉さんが脳梗塞で倒れた後も、2年の時をご自宅で一緒に過ごしました。
お姉さんが旅立ったあとは、妹さんの物忘れが徐々にすすみましたが、多くの人の力を借りて10年近く自宅で過ごされ、看取ることができました。
このお二人を仕事を続けながら看取った娘さんの「生まれ育ったこの家が地域の役に立てないか」という想いと、長年この地域で訪問看護ステーションを運営してきた私たちの、住み慣れた地域で最期まで過ごしてほしいという思いがあわさって、坂町ミモザの家が誕生しました。
家庭的で小規模な「家」を目指して、利用者と家族の想いがかなう生活が送れるよう、日々奮闘しています。
ベランダに椅子を並べて、ミモザの花を眺めながらおしゃべり。そんなゆったりな時間が流れます。
スタッフは、ゆったりだけではありませんが、常に相談し合える環境で、急変時にも即対応、利用者さんの穏やかな時間が少しでも長く続くようお支えできます。
利用者さんのその日その時の状態に合わせて、介護士、看護師、管理栄養士が中心となり柔軟にケアを調整しながら利用者さんの健康をお支えします。
そのためには、お互いの仕事をリスペクトしあい、尊重しあわなければ成り立ちません。自身の専門性を深めつつ、他職種から刺激をうけつつ、皆で成長できる職場です。