本日の一問一答
領域:生活支援技術
Jさん(80歳、女性、要介護3)は、介護老人福祉施設に入所している。食事の後、Jさんから、「最近、飲み込みにくくなって時間がかかる」と相談された。受診の結果、加齢による機能低下が疑われると診断された。
次の記述のうち、Jさんが食事をするときの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.リクライニングのいすを用意する。
2.栄養価の高い食事を準備する。
3.食前に嚥下体操(えんげたいそう)を勧める。
4.自力で全量を摂取できるように促す。
5.細かく刻んだ食事を提供する。
解答と解説
■解答
3.食前に嚥下体操(えんげたいそう)を勧める。
■解説
1.(×)食事の際の姿勢保持に問題があるわけではなく、またリクライニングの椅子では頭部が後屈し、気管が開いて誤嚥しやすくなるため不適切です。
2.(×)栄養摂取量に関する情報は記載されていません。
3.(○)加齢による機能低下が疑われているため、食前に嚥下体操を行うことで、飲み込み機能の向上が期待できます。
4.(×)飲み込みにくいため食事に時間がかかっていますが、摂取量に関する情報は記載されていません。
5.(×)きざみ食は、口腔内で食塊の形成がしにくく、誤嚥を引き起こす可能性があります。基本的にかむ機能を補完するための食形態であり、嚥下機能が低下している場合には適していません。
ささえるラボ編集部です。
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