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無資格・未経験で介護施設へ入職した後の流れと注意点【無資格・未経験でも大丈夫!はじめての介護職②】

無資格・未経験で介護施設へ入職した後の流れと注意点【無資格・未経験でも大丈夫!はじめての介護職②】

はじめて介護の仕事に挑戦する皆様に向けて、無資格・未経験で介護の仕事をはじめる時の流れと注意点、入職後にチャレンジできる資格について教えていただきました。福岡県で福祉の魅力発信事業を行っている大庭欣二さんが、これまでの経験をもとに詳しく解説しています。


無資格で介護施設へ入職した後の流れと注意点

無資格・未経験で、本当に介護の仕事ができるかな…。資格なしだと大変なの?そんなみなさまの疑問に、専門家が答えます!

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執筆者

介護職は専門職、だけど無資格でも挑戦できます!

以前の介護職採用

私が介護業界に身を置いて18年。1,000名近くの方の採用面接をおこない、様々な介護職の方たちと仕事を共にしてきました。そこで感じていることは「時代の変遷とともに、介護業界への求職者の属性も変化している」ということです。

介護保険制度が始まった当初は介護福祉士の資格を持って入職される方や、子育てが一段落した後にヘルパー2級(現在の介護職員初任者研修相当)を受講され、介護職として働き始める方も多かった気がします。

今の介護職採用

現在の求職者は資格を持って入職する方々の割合が減り、無資格未経験の方も増えてきました。特に2020年の2月以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、その傾向はさらに顕著になってきていると感じています。

他職種の求人が減っていることも一つの要因(2020年7月現在)ですが、介護の職場が無資格未経験者の育成に意識を向け、それを実践している職場の増加も大きな要因であると感じています。以前は、業務を行いながら覚えていく(OJT)スタイルが主流でしたが、介護の職場にも外国人や高齢者などが多く入職するようになり、職場の育成スタイルも大きく変化しています。

そして、育成がしっかりできる職場には人が集まり、無資格未経験の方が数年の経験ののち、介護の専門職として、自分の職場のみならず、業界や地域にとって不可欠な存在となった方々も多くいらっしゃいます。

【未経験からの転職】介護未経験でも転職成功確率がグッと上がる8つのポイント | ささえるラボ

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介護業界は人手不足の施設が多くあります。そのため、たとえ未経験であっても採用して一からスタッフを育てていきたいという施設は決して珍しくないもの。今回紹介した転職成功確率を上げるポイントは複数ありますが、何も全部実施する必要はありません。ひとつだけでも成功確率は確実に上がりますので、自分ができそうなものをピックアップして実際に試してみるようにしましょう。

入職後の流れを解説します!(無資格・未経験の場合)

無資格未経験の方がはじめて介護現場で業務をスタートさせた場合の流れを、育成体制が確立している職場を例にとり説明いたします。

オリエンテーションから配属まで

まず、入職して最初に行われるのは、職場オリエンテーションと入職者研修です。職場を知ること、業務や技術を覚えること、そして最も大切な介護の専門職としての心得を学びます。
次に、介護現場へ配属されます。きっとこの時点ではまだ不安な気持ちが強いと思います。

でも、安心してください!もちろん、座学だけですべてが習得できるほど介護の仕事は簡単ではないのですが、皆さんをしっかり指導する役割を担った先輩介護職が「プリセプター」(入職してから一定期間、一対一で仕事を教えてくれたり、相談に乗ってくれたりする制度)として、学びの実践をサポートしてくれます。

介護の手順や職場のルール、利用者ごとの特性や対応など、皆さんの習得度に合わせ優しく丁寧に教えてくれるプリセプターが、相談に乗ったり、お手本を見せたりし、専門職へ成長する過程を丁寧にサポートしてくれるはずです。

注意すべきポイント

しかし、皆さんに注意していただきたいことがあります。

全ての介護の職場がそのような育成体制が整っているわけではないということを覚えておきましょう。育成体制がなく、人員不足の職場は無資格未経験の方も即戦力扱いです。そういった施設に入職してしまうと、介護の魅力を発見する前に戸惑いやギャップを感じてしまうわけです。

だからこそ、仕事を探す際にはホームページや採用面接において、職場の育成体制をしっかりと確認しておきましょう。

無資格・未経験者はどんな仕事を任される?

どんな仕事から任されるようになるかですが、これは職場によって大きく異なってきます。

無資格未経験の方に、「とりあえずコミュニケーションをとってみて!」とか「見守りからスタートね」などと突き放すように独りでお任せするところは要注意です。コミュニケーションは簡単なようで、介護の専門職としての力が無いとできない仕事なんです。移動や移乗、食事介助や排せつ介助、入浴介助などをご利用者の特性に合わせて丁寧に教えてくれる職場を選びたいですね。

そして、早出、遅出、夜勤など勤務形態により異なる仕事の流れを、先輩職員につきながら徐々に覚えていくのが、一般的な介護現場といえます。

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働き続けるとこんな資格に挑戦できます!

介護現場で働いていると、資格を取得したくなったり、取得を求められたりという場面に直面します。私は、必ずしも資格を取得する必要はないと思いますが、取得する意味は大きいのではないかと思います。

初めて介護の資格を取るなら

介護に関する資格は複数あるので、これからの自分がどんなキャリアを積んでいきたいかを考えて、取得する資格を検討してみましょう。

介護職の基礎的な資格として、入門編の「介護職員初任者研修」、実践的スキルを学ぶ「介護職員実務者研修」があります。どちらも就職前に受講もできますし、働きながらの受講も可能です。自治体によっては取得に対する助成金もあります。

【初任者研修】介護職員初任者研修とは?気になる資格を解説! | ささえるラボ

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介護の入門資格と言われる、介護職員初任者研修について解説しています。

さらに介護職を究めるなら

さらに介護職を究めたい方は、介護職の唯一の国家資格「介護福祉士」がお勧めです。無資格未経験の方が介護福祉士を目指すには、実務経験3年以上と実務者研修の修了の2つをクリアし、国家試験に合格する必要があります。この資格に対しては、多くの職場において資格手当等の支給という金銭的なメリットもあります。

他には通称ケアマネジャーと呼ばれる「介護支援専門員」もあります。

このように、働きながら資格取得ができ、仲間たちと切磋琢磨しながら学び成長していけるのも、介護業界の特徴です。

介護の職場は資格取得を目指す人を、積極的に応援してくれるところが多いです。例えば、資格手当、勤務日を使っての資格取得、受講費用の負担など、職場での制度を入職時に確認してみましょう。

【介護福祉士】介護福祉士とは?気になる資格を解説! | ささえるラボ

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現場のリーダーと言われる、介護福祉士について解説しています。

大庭さんから皆様へメッセージ

介護業界とは無資格未経験の方でも、しっかりと学べ、確実に成長できる場であることはご理解いただけたでしょうか。

最後に私自身の経験をお伝えいたします。私は35歳で介護業界に入り、現在は法人経営や人財育成に携わっています。そして、介護業界に「人として」成長をさせてもらっていると思います。人への支援、多様な方との接点、チームケア、地域との関わりなど、多くの経験が人を成長させてくれます。

非常に尊い仕事を行いながら、資格取得や経験を通じ成長できる介護業界。

まずは第一歩を踏み出し、この素晴らしい業界を知ってください。そこには、共に働くことを望む素敵な先輩たちが、最高の笑顔で皆さんをお待ちしています。

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