本日のお悩み
ユニットで、持ち回りで勉強会をやっているのですが、ネタが尽きてしまいました。
おすすめの勉強会ネタを教えてください。
【介護の研修・勉強会】おすすめネタを8つ 紹介します
■執筆者/専門家

持ち回りで勉強会をしているのですね。
ネタが尽きたとありますが、介護に係る学びは無尽蔵です。「さらに広く・さらに深く」と考えればいくらでもありますよ。
■一般的に取り上げられやすい、介護の勉強会ネタ 5選!
まずは、一般的に取り上げられるものをいくつか挙げてみましょう。
以下は、サービス種別により、必要研修項目としても挙げられていますが、ただ単に、「定められているから、1年に1回やりました。」ではなく、実践を意識し、企画するといいですね。
- 一般的に取り上げられやすい、介護の勉強会ネタ 5選!
1. 認知症への理解
2. ケアプランの理解
3. リスク管理・感染症対策
4. 接遇・コンプライアンス
5. 虐待防止・身体拘束
1.認知症への理解
分かっているようで、実は理解が出来ていないことが多い認知症への理解。項目を並べますが、それぞれをゆっくりと学んでほしいと思います。認知症の方の
「コミュニケーション」
「生活環境づくり」
「アセスメント」
「医学的アプローチ」
「非薬物的介入」などは、
介護をするうえでは、必ず知っておきたいですね。

認知症をテーマにした勉強会の進め方とは?介護の研修・勉強会を解説 | ささえるラボ
https://mynavi-kaigo.jp/media/articles/945この記事では、介護の研修・勉強会で認知症をテーマにする際の、勉強会の内容や進め方について解説します。
2.ケアプランの理解
ケアプランの理解も必要ですね。それに関連して、
「ケアプランとは」
「自立支援について」
「介護支援専門員の役割」
「ニーズの理解」
「効果的なアセスメント」
「記録の書き方・読み方」など
このあたりも職員さんで共通理解をしておけば、ケアの質も上がると思います。
3.リスク管理・感染症対策
リスク管理・感染症対策は、徹底すべき単元ですね。
これらは、座学ではなく、実際の場面に合わせて、シミュレーションをするとよいと思います。
特に感染症対策としては、実際にレッドゾーン(感染症検査の陽性者療養ゾーン)とグリーンゾーン(非感染ゾーン)に分けてのゾーニングを行うのもいいですね。
4.接遇・コンプライアンス
接遇・コンプライアンスも介護事業所では必須です。
いまだに、悲しくなるような言葉遣いやふるまいがみられる介護事業所も少なくありません。接遇に関しては、ビデオを撮って、日常の状態を確認したりするのも効果的ですね。
皆さんが当たり前に接遇をできるように、繰り返しやる必要があります。

介護における接遇マナー&コミュニケーションスキルを解説します! | ささえるラボ
https://mynavi-kaigo.jp/media/articles/973介護業界で働くうえで、必要となるマナーやコミュニケーションスキルを専門家が解説します。利用者の方に対するマナーはもちろん、職場の方・利用者のご家族など様々な方に対して接する際のポイントを押さえましょう。【執筆者:羽吹 さゆり】
5.虐待・身体拘束の防止
虐待・身体拘束防止も必ず行っているかと思います。
しかしながら、介護施設における虐待の残念なニュースは無くならないですよね。
「権利擁護等に関する基本的理解について」
「身体拘束禁止とは?」
「不適切なケアの要因」
「私たちが取り組む具体的な手順」など、
上記のような単元ごとに学ぶといいですね。

「身体拘束は仕方がない」という概念に終止符を。介護士のあるべき姿とは? | ささえるラボ
https://mynavi-kaigo.jp/media/articles/957介護における身体拘束の向き合い方についてのお悩みの介護職の方へ 「身体拘束廃止」にむけて行動を起こすヒントを専門家が回答します!【回答者:伊藤 浩一】
■実践的な内容以外で、おすすめの勉強会ネタ 3選!
介護業界に限らず、働くうえでは、コミュニケーション能力やストレスケア、アンガーマネジメントは重要なテーマです。知識として知っておくだけで、客観的にご自身のコントロールがうまくいくケースもありますので、ぜひ取り入れてみてください。
- 実践的な内容以外で、おすすめの勉強会ネタ 3選!
6. 職員同士のコミュニケーション
7. ストレスケア
8. アンガーマネジメント
6.職員同士のコミュニケーション
さまざまなグループワークを取り入れ、楽しみながら参加できる研修です。
傾聴や共感、自己理解と自己開示、他者理解やチームビルディングなど、4~5人ごとのチームに分かれ、ワイワイと笑顔があふれる時間となるでしょう。
この研修の良いところは、研修後に参加者の職員同士の距離がぐっと縮まることです。「最近、みんな疲れているようだな」と感じたときに行うのが効果的です。
7.ストレスケア
特に介護業界で働いている方は、感染症が流行する時期は特に、楽しいイベントや飲み会への参加も場合によっては控えていたり、職場外での友人と会う機会も減らしていたりする可能性があります。
また、日頃から人と関わる職業である分、自分以外の方とのコミュニケーションの中で、皆さん知らず知らずのうちにストレスをためている可能性もあります。
・ストレスの仕組みを知ることで、今の自分とゆっくりと向き合う
・しんどいのは、自分だけではないという安心感
・想いを仲間と共有し、心を解き放つ解放感
そのような時間を少しとるだけでも、明日からの過ごし方が変わるのではないでしょうか。
8.アンガーマネジメント
日々、仕事をしていると、自分と自分以外の人の価値観などに触れ、学びになることもありますが、それと同時にうまく連携できない時などは、焦りや怒りを感じることがあるのではないでしょうか。
アンガーマネジメントの学びを少しするだけで、心が穏やかになる気がします。
・「怒るな」ではなく、「怒り」の仕組みを知ること
・「~すべき」という固定概念からの脱却
・「6秒ルール」など
このような知識を得ておくと、職場の雰囲気や居心地がよくなるのではないでしょうか。
また自分の物事の捉え方のくせを理解しておくと、自身のアンガーマネジメントやストレスコントロールにも繋がると思います。
■まとめ/勉強会のコツは、「参加者」になってもらうこと
以上、いろいろな研修を紹介しましたが、気を付けたいのは「一方通行」にならないことです。
受講者には、必ず発言やワークで「参加者」になってもらい、実践における「当事者」に変容してもらうことを意識した研修であることです。
そうすれば、職場の意識や雰囲気が大きく変わり、不思議と利用者さんへの介護の質も上がり、利用者さんの表情やADLも変化していきます。
ぜひ、体感してみてください。
研修・勉強会を実施する目的を考えることで、すべき勉強会のネタが見えてくる
■執筆者/専門家

茨城県介護福祉士会副会長 特別養護老人ホームもくせい施設長 いばらき中央福祉専門学校学校長代行 NPO法人 ちいきの学校 理事 介護労働安定センター茨城支部 介護人材育成コンサルタント 介護福祉士 社会福祉士 介護支援専門員
勉強会のネタ、困りますよね。
おそらく困っている方は、勉強会担当に任命された(本意でないのに)、または、主任職などで実地指導対策としてやらなければならない・・・けどどうしよう。なんて方なのではないでしょうか?
福岡福祉向上委員会 代表