本日の一問一答
領域:発達と老化の理解
Bさん(82歳、男性)は脳卒中(stroke)による右片麻痺がある。
ほとんどベッド上の生活で、排泄(はいせつ)もおむつを使用している。
一週間前から咳(せき)と鼻汁があり、37.2℃の微熱で、元気がなく、いつもよりも動きが少なかった。
食欲も低下して食事を残すようになっていた。
今日、おむつの交換をしたときに仙骨部の皮膚が赤くなり一部に水疱(すいほう)ができていた。
Bさんの皮膚の状態とその対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.圧迫によって血流が悪くなったためである。
2.仙骨部にこうしたことが起こるのは、まれである。
3.食事量の低下とは無関係である。
4.体位変換は、できるだけ避ける。
5.おむつの交換は、できるだけ控える。
解答と解説
■解答
1.圧迫によって血流が悪くなったためである。
■解説
褥瘡の原因には、圧迫、摩擦、栄養不良、湿潤(汚染)などがあります。
1.(○)局所に外力がかかることで、骨により圧迫された血管や組織が障害されて褥瘡が生じたと考えられます。
2.(×)褥瘡は、骨で筋肉などの組織が圧迫される骨突出部位(特に仙骨部)に好発します。
3.(×)食事量の低下による栄養不良は褥瘡の原因の一つであり、改善の妨げにもなります。
4.(×)局所への長時間の圧迫を避けるため、2時間程度を目安として体位変換を行います。
5.(×)湿潤や汚染を避けるため、適宜おむつ交換を行って衛生環境を整えます。
ささえるラボ編集部です。
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