本日のお悩み
介護業界にもロボットとかAIの波が徐々にきているように感じます。
介護は安泰だとは思っていますが、医師でさえもAIで診断ができるから~などと言われていますよね。
今後この仕事はどうなるのでしょうか。
人でしかできないことを見出すことが大切です
回答者
AI、RPA、介護ロボット…。
色々な技術が介護業界にも出てきまして、将来どのような業界になるのか期待や不安もありますよね。
■感情を察することは、人にしかできない
そんなものなくても介護業界は大丈夫だ!と断言できるほど介護業界には人手が余っているわけでもありません。
高齢者は増える、でも介護職員は不足している…。
そこで人でなくてもできる部分をAIやロボットに、人でしかできない部分を介護職員の皆さんがするという業界に将来的にはなることでしょう。
では人間にしかできないことはなんでしょうか。
例えば、コミュニケーション。
コミュニケーションロボットはありますが、言葉の裏の感情まで読めるロボットはまだ多くはありません。
人間は言葉と感情が異なることもありますよね。
『あなたのこと嫌い』と言われたとしても、本当に嫌いなのではなく、「寂しい」だったり
「もっと私のことを見て」だったり、言葉と感情は異なるわけです。
この「感情を察する」ことは人にしかできないことだと思います。
■技術も私たちも、一緒に成長していきましょう
ただ、最近では感情を読み取ることができない人も多いのも事実です。
介護中の声かけが不足している方も多くいるのを、私もお見受けしています。
様々な技術が導入されると同時に、私たち人間も成長していかないといけませんね。
介護もロボットの方がいい!なんて言われてしまうと、存在意義がありませんよね。
専門職として人にしかできないこと、もっと言えば自分にしかできないことを見つけて、それを提供していけば介護職という仕事はなくならないと思います。
■人間とロボットで、役割分担をするために
人にしかできないことは人がやる、誰にでもできる仕事はAIやロボットがやる…と、役割分担が大切ですね。
という意味で言えば苦手意識を持たずに、AIやロボットがどのようなことができるのか、どのように活用することができるのかを学ぶ必要があると思います。
介護職が介護職の専門性を発揮できるよう、お互いに日々成長していきましょう!
株式会社コンソーシアムジャパン 代表取締役
有限会社ケアステーション大空 代表取締役
一般社団法人日本介護協会 理事長