■執筆者
ささえるラボ編集部です。 福祉・介護の仕事にたずさわるみなさまに役立つ情報をお届けします! 「マイナビ福祉・介護のシゴト」が運営しています。
特別養護老人ホームで介護職経験のあるライターが作成しました!
介護職の1日を見てみよう!
介護業界にはさまざまなサービス形態の施設があり、働き方も多種多様です。
この記事では、趣味を持っている人や、子育てをしている人などをイメージしながら1日のスケジュールを紹介しています。では早速見ていきましょう。
■1.入所系サービスの場合
そのため、24時間365日体制で利用者をサポートする必要があります。2交代制や3交代制といったシフト制で勤務時間が決められ、すべてのフロアに介護職員の目が行き届くように万全の体制を整えます。入所系施設の中でも特別養護老人ホームは給料水準が高く、夜勤手当や資格手当なども手厚い傾向にあるとされています。
■特別養護老人ホーム
従来型は主に4人部屋の造りで、利用者の人数は1フロアに30~40人です。ユニット型の居室は個室で、利用者の人数は1ユニット10人前後です。従来型とユニット型の両方を持つ施設もあります。
ー1日のスケジュール(日勤)
ー1日のスケジュール(夜勤)
■グループホーム
特別養護老人ホームと同様、シフト制で介護職員が常駐します。利用者は、一部介助を受けながら5~9人での集団生活を営みます。介護職員は、食事の準備、掃除洗濯、買い物などを利用者と共同で行い、自立した生活をサポートします。必要に応じて食事、排泄、入浴、移動などの介助を行うこともあります。
ー1日のスケジュール(趣味を大切にされている職員さんの場合)
■2.訪問系サービスの場合
また、医師や訪問看護師など他職種との連携が物を言います。サービス担当者会議に出席し、介護のプロとして意見を求められる場面もあります。
ー1日のスケジュール(子育てと両立されている職員さんの場合)
■3.通所系サービスの場合
朝、利用者を自宅まで迎えに行き、日中を施設で過ごしてもらい、夕方に自宅へ送り届けるところまで介護職員が関わります。レクリエーションの時間には、介護職員が利用者の前に立って体操をしたり司会進行をしたりと、積極的に盛り上げます。夜勤はないため、子育てや介護との両立がしやすい、生活リズムが整うなどのメリットがあります。
ー1日のスケジュール(家族の介護と両立されている職員さんの場合)
介護職員はどんな仕事をしている?
■1.日常生活の支援
なお、医師法において「医療行為(医行為)」と規定されている行為については、国家資格を持つ医療従事者のみが行うことができます。介護現場では利用者の体調急変など迅速な判断が必要になる場面もありますが、事前に介護職員ができる行為/できない行為を知っておくと、スムーズに対応できるでしょう。
【介護職員ができる行為(例)】
・血圧測定
・爪切り
・口腔ケア
・耳掃除
・パルスオキシメータの装着(動脈血酸素飽和度の測定)
・切り傷・かすり傷などの簡易的な処置※
・目薬の点眼※
・点鼻薬の使用の介助※
・内服薬の服薬の介助※
・皮膚への軟膏塗布(褥瘡の処置は不可)※
・湿布の貼付※
・肛門から坐薬を入れる※
・市販の浣腸を入れる※
※医薬品を使う場合は、医師法第17条、歯科医師法第17条、保健師助産師看護師法第31条の規定を踏まえ、医師や薬剤師、看護職員の指導の下で行う必要があります。
【専門資格を有する介護職員ができる行為】
・経管栄養(胃瘻、腸瘻、経鼻経管栄養)
※就業先が「登録喀痰吸引等事業者」または「登録特定行為事業者」として登録されている場合にのみ上記の医療行為を行うことができます。実施する際は医師の指示の下で行いましょう。詳細な条件については、事業所を管轄する都道府県が公開している情報を確認してください。
【介護職員ができない行為(例)】
・注射
・摘便
・褥瘡の治療・処置
・血糖の測定
■2.レクリエーション
特に認知症の人を相手にする場合は「自尊心を傷つけない」ことが大事なポイントです。利用者が残された能力を存分に生かし、達成感や仲間との一体感を感じられるように、介護職員が先頭に立ってレクリエーションの時間を充実させることが望まれます。
■3.アセスメントに基づいたケアの提供
利用者によって生活環境、既往歴、家族との関係性などはさまざまです。しかも、それらは常に変化していきます。そのため、日常業務の中でも介護職員は利用者一人ひとりの声に耳を傾け、ニーズに合ったサービスを提供していくことが大切です。
■4.夜勤業務
慣れるまでは大変かもしれませんが、日勤職員との申し送りをしっかりすること、介護日誌を読み込んでおき、いざという時に慌てないよう準備をしておくことを心がけましょう。夜勤後に1泊旅行に出かけたり、趣味の活動を楽しんだりと、日中の時間を有効に使えることはメリットだといえます。
介護現場での経験を生かして転身する道も!
一方、介護現場での経験を生かしてケアマネジャーや生活相談員に転身するという選択肢もあります。もちろん、いずれも楽な道ではありませんが、職種を変えることで新たな毎日を手に入れることができるかもしれません。
■1.介護職員からケアマネジャーになるには?
そして、介護福祉士の資格取得後、5年以上の実務経験と900日以上の勤務実績が認められると、ケアマネジャーになるための介護支援専門員実務研修受講試験を受験することができます。パートタイムや非常勤であっても、前述の条件を満たしていれば受験可能です。ただし、在籍中に育児休業などを取得した場合は、従事日数にカウントされないので気を付けましょう。
■2.介護職員から生活相談員になるには?
生活相談員になるためには、社会福祉主事任用資格、社会福祉士、精神保健福祉士などの資格を有していることが望ましいとされていますが、自治体によっては介護福祉士の資格や、介護の現場での実務経験が評価されて採用が決まることもあります。各自治体の募集要項をよくチェックしてみましょう。
最後に:さまざまな選択肢がある介護業界で働いてみませんか?
また、結婚・出産・引っ越し・親の介護などにより、さまざまに変化していくライフステージに合わせて施設を選ぶことで長期的に働き続けることができるのが介護業界の特徴です。自身のライフスタイルにあわせつつ、キャリア形成も行える介護業界でぜひ働いてみませんか。
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