第36回介護福祉士国家試験 対策問題(社会の理解)8
■問題
「高齢者虐待防止法」に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
(注)「高齢者虐待防止法」とは、「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」のことである。
1.虐待が起こる場として、家庭、施設、病院の3つが規定されている。
2.対象は、介護保険制度の施設サービス利用者とされている。
3.徘徊(はいかい)しないように車いすに固定することは、身体拘束には当たらない。
4.虐待を発見した養介護施設従事者には、通報する義務がある。
5.虐待の認定は、警察署長が行う。
解答と解説
■解答
4.虐待を発見した養介護施設従事者には、通報する義務がある。
■解説
1.(×)虐待が起こる場として、介護保健施設などの養介護施設と、通所介護などを提供する養介護事業が規定されています。
2.(×)施設サービス利用者に限定されることはなく、65歳以上の高齢者や、65歳未満であっても養介護事業の利用者であれば対象となります。
3.(×)徘徊させないことを目的として車いすに固定することは、身体拘束(身体的虐待)に当たります。
4.(○)高齢者虐待防止法第21条に規定されている内容です。養介護施設従事者には、虐待を受けたと思われる高齢者を発見した場合、市町村への通報義務があります。
5.(×)虐待の認定を行うのは市町村です。立ち入り調査などが必要であると判断された場合は、市町村長から警察署長に援助要請を行います。
ささえるラボ編集部です。
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