本日の一問一答
領域:認知症の理解
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で生活している軽度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)のDさんは、大腿骨(だいたいこつ)の頸部(けいぶ)を骨折(fracture)して入院することになった。認知症対応型共同生活介護(グループホーム)の介護福祉職が果たす役割として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.理学療法士に、リハビリテーションの指示をしても理解できないと伝える。
2.介護支援専門員(ケアマネジャー)に、地域ケア会議の開催を依頼する。
3.医師に、夜間は騒ぐ可能性があるので睡眠薬の処方を依頼する。
4.看護師に、日常生活の状況を伝える。
5.保佐人に、治療方法の決定を依頼する。
解答と解説
■解答
4.看護師に、日常生活の状況を伝える。
■解説
1.(×)リハビリテーションがスムーズに行えるよう、Dさんの特性などを理学療法士に伝えることが適切です。
2.(×)地域ケア会議は、支援の充実や社会基盤の整備など、地域包括ケアシステムの実現に向けた会議であり、市町村や地域包括支援センターが開催します。
3.(×)夜間の状況などを伝えることは大切ですが、睡眠薬の必要性を判断するのは医師の役割です。
4.(○)これまでの生活に関する情報を提供して日常生活の連続性を保ち、Dさんが混乱しないような対応を依頼することが適切です。
5.(×)保佐は成年後見制度の一つであり、判断能力が不十分な状態の被保佐人について、保佐人は同意権や取消権を行使して法的保護を行います。治療方法に関しては、本人の意向にできる限り沿うべきであり、医療職と本人が話し合って決定することが適切です。
ささえるラボ編集部です。
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