本日のお悩み
初めましてお世話になります。年齢は54歳、女性です。
令和2年10月末に初任者研修を取得して11月中旬から有料老人ホームで勤務しています。
いつも時間に追われ休憩時間もしっかりと取れない時がほとんどです。
一人ひとりしっかりと向き合いたいと思っているのですがなかなか現実はそうはいきません。
介護業界はどこも同じなのでしょうか?
一人ひとり向き合いたいと思っている人はどこが向いているのでしょうか?
また、私の施設は人が続かずどんどん離職していきます。
私も現実離職を考えています。
前職の販売業、介護職とても悩んでいます。
相談者:れい さん
一人ひとりと向き合う志こそ介護の本質、よりよいケアを追究できる環境を探りましょう!
はじめまして。
休憩もままならないという日々のお仕事、本当にお疲れさまです。
■離職を考えている理由を整理しましょう
「一人ひとりと向き合う」ということは介護の本質です。
質問者さんのような志を持った方が介護業界を支えていると思いますし、ご質問を拝見し、
仕事に対して責任感と使命感を持って取り組んでいらっしゃるのだと感じました。
離職を考えているそうですが、それには「今の職場環境が自分に合わないので仕事を辞めたい」と
いう思いと、「理想の介護が出来ず、介護の仕事を辞めたい」という思いが混在しているように
感じましたが、いかがでしょうか。
対応として思いついたことを、お伝えしたいと思います。
■今の職場でもう少しがんばりたい場合
信頼できる上司に思いを伝え、職場環境改善の相談をしましょう。
人がどんどん離職していく職場というのは、マネジメント不全が起きています。
質問者さんがもし、職場の環境が改善したら今の職場で仕事を続けていきたいと考えるようで
あれば、上司に相談してみましょう。
なぜ、休憩時間がとれないほど時間に追われてしまうのか?
なぜ、一人ひとりと向き合う時間がとれないのか?
課題と思うことを分析していくと、解決すべきことが明らかになってくるはずです。
ただ、この対応は、改善までに時間が必要ですし、上司の手腕も問われます。
一方で、自分もチームの一員としてなにができるか?を考え改善を図ることは、どの職場でも
求められる姿勢であると考えています。
■今の会社の理念や職場が合わないと感じている場合
転職しましょう。
どの業界もそうですが、介護業界も、法人や事業所によって理念やビジョンはさまざまです。
一人ひとりにしっかりと向き合いたいという思いを持った質問者さんのような方を、どの事業所も
求めていると思います。
きっと、自分に合う職場というのが見つかるはずです。
情報収集としては見学に行って雰囲気をみるのが1番ですが、今は感染症対策で難しいところも
あるかもしれません。
最近は法人のホームページだけでなく、SNSで取り組みをオープンにしている事業所も
多くあります。
ご自身の価値観に合いそうな職場を探してみてください。
■限られた時間でケアを追求することが介護の仕事のおもしろさ
きっと前職の販売業でも、一人ひとりに向き合いお仕事をされていたのだと思います。
質問者さんのような方が介護業界に必要だと思うので、その思いをぜひ一緒に働く方々に
伝えていただき、どんどん仲間を作ってほしいです。
どうしても、限られた時間、限られた人手で提供できるケアには限界があります。
正直なところ、それはどの介護現場でも変わりません。
でも限界があるからこそ、チームで相談し合いながら、よいケアを追究していくことに
介護の仕事のおもしろさがあると思っています。
質問者さんの志が達成できる環境でお仕事できることを、祈っています!
社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員