本日の一問一答
領域:認知症の理解
Cさん(87歳、男性、要介護5)は、重度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)である。
現在、介護老人福祉施設に入所しているが終末期の状態にある。できる限り経口摂取を続けてきたが、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)(aspiration pneumonia)を繰り返し、経口摂取が困難となった。臥床状態(がしょうじょうたい)が続き、声かけに対する反応も少なくなっている。
医師から、「死が極めて近い状態である」と伝えられた。
施設で看取(みと)ることになっているCさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1
つ選びなさい。
1.離床している時間をつくる。
2.会話によって本人の希望を聞く。
3.事前指示書を作成する。
4.苦痛があるかないか、状態を観察する。
5.本人の好きな食事を用意する。
解答と解説
■解答
4.苦痛があるかないか、状態を観察する。
■解説
1.(×)要介護5の認知症患者が終末期の状態にあり、離床は困難であると考えられます。
2.(×)声かけに対する反応が減っている状態であれば、会話による意思疎通は難しいと思われます。
3.(×)事前指示書とは、将来自らが判断能力を失った際に備えて、医療についての本人の希望を予め伝達するための法的文書のことです。事前に準備するものであり、死が極めて近い状態で作成することは困難です。
4.(○)苦痛の緩和を最優先に考慮すべき段階であり、苦痛の有無を確認することが適切です。
5.(×)すでに経口摂取は困難となっているため、適切な対応とはいえません。
ささえるラボ編集部です。
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