本日の一問一答
領域:認知症の理解
認知症(dementia)の原因疾患を鑑別するときに、慢性硬膜下血腫(chronic subdural hematoma)の診断に有用な検査として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.血液検査
2.脳血流検査
3.頭部CT検査
4.脳波検査
5.認知機能検査
解答と解説
■解答
3.頭部CT検査
■解説
1.(×)血液検査で炎症所見などを調べることはできますが、血腫の有無を確認することはできません。
2.(×)脳血流の異常を検出する脳血流検査は、認知症や変性疾患の鑑別診断に有用な検査です。硬膜下血腫は、脳を包む硬膜と脳表面との間に血腫が存在するため、脳血流検査では検出できませ
ん。
3.(○)慢性硬膜下血腫では、頭部外傷などを原因として、脳に血腫ができることで器質的に認知症症状を引き起こします。血腫の診断には頭部CT検査やMRI検査が有用であり、検査で確認した血腫を外科的手術で取り除くことで、認知症症状が改善する可能性があります。
4.(×)脳波検査は、てんかんや意識障害などの診断時に有用な検査です。
5.(×)認知機能検査は、記憶力や判断力の低下など、認知機能を評価するための検査です。
ささえるラボ編集部です。
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