第35回介護福祉士国家試験 対策問題(発達と老化の理解)
■問題
高齢者の肺炎(pneumonia)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.意識障害になることはない。
2.体温が37.5℃未満であれば肺炎ではない。
3.頻呼吸になることは、まれである。
4.誤嚥(ごえん)による肺炎を起こしやすい。
5.咳(せき)・痰(たん)などを伴うことは、まれである。
解答と解説
■解答
4.誤嚥(ごえん)による肺炎を起こしやすい。
■解説
1.(×)誤嚥性肺炎により活気が低下し、意識障害をきたす場合があります。また、意識障害が原因となって誤嚥性肺炎が生じることもあります。
2.(×)通常は38℃以上の発熱となりますが、高齢者では発熱や咳、痰などの症状があまりみられずに肺炎と気付かないケースもあります。
3.(×)悪化すると急速に呼吸困難をきたすことがあり、呼吸数や脈拍が異常に増加します。
4.(○)高齢者では嚥下機能が低下するため、食物や唾液が気道から肺に入り、細菌が繁殖して炎症を生じることで誤嚥性肺炎が起こりやすくなります。
5.(×)肺炎には咳や痰などの症状を伴いますが、高齢者ではこうした典型的な症状に乏しく、「元気がない」「食欲がない」「傾眠傾向がある」といった症状にとどまることが多いので注意が必要です。
ささえるラボ編集部です。
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