第35回介護福祉士国家試験 対策問題(発達と老化の理解)
■問題
高齢者の睡眠に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1.午前中の遅い時間まで眠ることが多い。
2.刺激を与えても起きないような深い睡眠が多い。
3.睡眠障害を自覚することは少ない。
4.不眠の原因の1つはメラトニン(melatonin)の減少である。
5.高齢者の睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome)の発生頻度は、若年者よりも低い。
解答と解説
■解答
4.不眠の原因の1つはメラトニン(melatonin)の減少である。
■解説
1.(×)加齢に伴って体内時計が変化し、高齢者は早朝覚醒となります。
2.(×)高齢になるとレム睡眠(浅い眠り)の時間が長くなるため、睡眠障害につながることがあります。
3.(×)加齢に伴う活動量の低下、慢性疾患による体調不良などが原因で、睡眠障害を自覚しやすくなります。
4.(○)メラトニンは脳の松果体から分泌される睡眠ホルモンの一つであり、加齢に伴って分泌量が減少します。メラトニンは体内時計に作用して自然な眠りに導く作用を有することから、分泌量の減少は不眠の原因となります。
5.(×)睡眠時無呼吸症候群は、肥満体型や高齢者で発生頻度が高くなります。
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