第35回介護福祉士国家試験 対策問題(認知症の理解)
■問題
認知症ケアにおける「ひもときシート」に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.「ひもときシート」では、最初に分析的理解を行う。
2.認知症(dementia)の人の言動を介護者側の視点でとらえる。
3.言動の背景要因を分析して認知症の人を理解するためのツールである。
4.評価的理解では、潜在的なニーズを重視する。
5.共感的理解では、8つの要因で言動を分析する。
解答と解説
■解答
3.言動の背景要因を分析して認知症の人を理解するためのツールである。
■解説
1.(×)「ひもときシート」は、評価的理解→分析的理解→共感的理解の順に理解を進め、事実に基づいて情報を整理するプロセスを通して援助者自身の思考の転換を行い、求められるケアを導き出すツールです。
2.(×)認知症の人の立場に立って言動を意味付けしながら考えていくツールになっています。
3.(○)言動の背景にあるメッセージやシグナルを読み解き、情報分析を行いながら介護者が認知症の人の理解を進め、求められる支援を考えていくためのツールになっています。
4.(×)評価的理解では、介護者として感じている課題を、介護者の視点で評価します。
5.(×)8つの要因で言動を分析するのは、分析的理解です。共感的理解では、認知症の人の視点から課題解決に向かう手がかりを得て、介助者の思考展開を行います。
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