第36回 介護福祉士国家試験 過去問と解説(コミュニケーション技術)
■問題1
Cさん(85歳、女性、要介護3)は、介護老人保健施設に入所しており、軽度の難聴がある。数日前から、職員は感染症対策として日常的にマスクを着用して勤務することになった。
ある日、D介護福祉職がCさんの居室を訪問すると、「孫が絵を描いて送ってくれたの」と笑いながら絵を見せてくれた。D介護福祉職はCさんの言動に共感的理解を示すために、意図的に非言語コミュニケーションを用いて対応した。
このときのD介護福祉職のCさんへの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.「よかったですね」と紙に書いて渡した。
2.目元を意識した笑顔を作り、大きくうなずいた。
3.「お孫さんの絵が届いて、うれしかったですね」と耳元で話した。
4.「私もうれしいです」と、ゆっくり話した。
5.「えがとてもじょうずです」と五十音表を用いて伝えた。
■解答
2.目元を意識した笑顔を作り、大きくうなずいた。
■解説
1.(×)文字を介した方法は、非言語コミュニケーションではなく言語コミュニケーションに含まれます。
2.(○)マスクを着用しているので目元を意識した笑顔を作り、Cさんの笑顔に応じて共感を示す、適切な非言語コミュニケーションだといえます。
3.(×)言葉で伝えているので言語コミュニケーションとなります。また、感染症対策の観点からリスクがあるといえます。
4.(×)言葉で伝えているので言語コミュニケーションとなります。
5.(×)五十音表を介した方法は、非言語コミュニケーションではなく言語コミュニケーションに含まれます。
ささえるラボ編集部です。
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