第36回 介護福祉士国家試験 過去問と解説(人間関係とコミュニケーション)
■問題1
U介護老人福祉施設では、利用者の介護計画を担当の介護福祉職が作成している。このため、利用者の個別の介護目標を、介護福祉職のチーム全員で共有することが課題になっている。
この課題を解決するための取り組みとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.管理職がチーム全体に注意喚起して、集団規範を形成する。
2.現場経験の長い介護福祉職の意見を優先して、同調行動を促す。
3.チームメンバーの懇談会を実施して、内集団バイアスを強化する。
4.チームメンバー間の集団圧力を利用して、多数派の意見に統一する。
5.担当以外のチームメンバーもカンファレンス(conference)に参加して、集団凝集性を高める。
■解答
5.担当以外のチームメンバーもカンファレンス(conference)に参加して、集団凝集性を高める。
■解説
1.(×)集団規範とは、集団のメンバーが共通して備えている判断基準を意味します。設問の課題解決にはつながりません。
2.(×)現場経験が長いからといって、その意見が正しいとは限りません。
3.(×)内集団バイアスとは、自身が属する集団が他の集団より優れていると錯覚し、自身の属する集団を実態以上に高く評価することを指します。
4.(×)多数派の意見が常に正しいとは限りません。
5.(○)担当以外のチームメンバーもカンファレンスに参加することで集団凝集性(集団の結束力)が高まり、利用者の個別の介護目標をチーム全員で共有することが容易になります。
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