第35回介護福祉士国家試験 対策問題(障害の理解)
■問題
筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)では出現しにくい症状として、適切なものを1つ選びなさい。
1.四肢の運動障害
2.構音障害
3.嚥下障害(えんげしょうがい)
4.感覚障害
5.呼吸障害
解答と解説
■解答
4.感覚障害
■解説
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、運動神経(上位運動ニューロン+下位運動ニューロン)が障害されることにより、身体を動かすために必要な筋肉が徐々に衰えて動けなくなっていく疾患であり、難病に指定されています。
1.(×)運動を司る神経が機能を失う病態であるため、四肢の運動障害はすべての患者にみられます。
2.(×)口や舌などの筋肉も萎縮するため、構音障害が生じます。
3.(×)喉や舌などの筋萎縮により、嚥下障害が生じて経口摂取が困難になります。
4.(○)感覚、意識、視力、聴力、内臓機能などは、多くの患者で最後まで保たれることが特徴です。
5.(×)呼吸筋の低下に伴って呼吸障害が生じるため、人工呼吸器の導入が検討されます。
ささえるラボ編集部です。
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