第35回介護福祉士国家試験 対策問題(障害の理解)
■問題
Dさん(35歳、男性)は重度の知的障害があり、地元の施設入所支援を利用している。Dさんの友人Eさんは、以前に同じ施設入所支援を利用していて、現在は共同生活援助(グループホーム)で暮らしている。Dさんは、共同生活援助で生活するEさんの様子を見て、その生活に関心をもったようである。施設の職員は、Dさんの共同生活援助での生活は、適切な援助を受ければ可能であると考えている。一方、Dさんの母親は、親亡き後の不安から施設入所支援を継続させたいと思っている。
介護福祉職が現時点で行うDさんへの意思決定支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.母親の意思を、本人に伝える。
2.共同生活援助の生活について話し合う。
3.介護福祉職の考えを、本人に伝える。
4.具体的な選択肢を用意し、選んでもらう。
5.地域生活のリスクについて説明する。
解答と解説
■解答
2.共同生活援助の生活について話し合う。
■解説
1.(×)本人の意思を母親に伝え、両者で話し合う環境をつくることが大切です。
2.(○)本人の意思を尊重し、グループホームの入所に必要な情報を提供しながら自己決定を促すことが最も適切です。
3.(×)本人の意思を尊重すべきであり、介護福祉職の個人的な考えを主張することは不適切です。
4.(×)具体的な選択肢を用意して選んでもらうことは、不当な誘導につながる可能性があるため、必ずしも適切とはいえません。
5.(×)メリットとデメリットの両方を説明し、本人の意思決定を支援することが適切です。
ささえるラボ編集部です。
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