第35回介護福祉士国家試験 対策問題(こころとからだのしくみ)
■問題
Lさん(87歳、男性、要介護1)は、冷房が嫌いで、部屋にエアコンはない。ある夏の日の午後、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると、厚手の布団を掛けて眠っていた。布団を取ると大量の発汗があり、体温を測定すると38.5℃であった。朝から水分しか摂取していないという。前から不眠があり、この5日間便秘が続いていたが、食欲はあったとのことである。
次のうち、体温が上昇した原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.布団
2.発汗
3.空腹
4.不眠
5.便秘
解答と解説
■解答
1.布団
■解説
1.(○)気温の高い夏の午後に、冬用と思われる厚手の布団を掛けて眠っていたことで体温が上昇したと考えられます。高齢者は体温調節機能が低下し、感覚も鈍化するため、気付かないうちに熱中症を発症しているケースが頻繁にみられます。
2.(×)発汗は体温調節に働くことから、上昇した体温を下げるために必要な機能だといえます。
3.(×)空腹時には体内で糖が低下するため、体温は下がります。
4.(×)不眠と体温上昇に直接的な関連はありません。
5.(×)便秘により発熱がみられるケースはあるものの、38.5℃もの高熱となることは考えにくいでしょう。
ささえるラボ編集部です。
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