第35回介護福祉士国家試験 対策問題(こころとからだのしくみ)
■問題
Mさん(85歳、男性)は、通所介護(デイサービス)での入浴を楽しみにしていて、いつも時間をかけて湯につかっている。ある時、介護福祉職が、「そろそろあがりましょうか」と声をかけると、浴槽から急に立ち上がりふらついてしまった。
Mさんがふらついた原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.体温の上昇
2.呼吸数の増加
3.心拍数の増加
4.動脈血酸素飽和度の低下
5.血圧の低下
解答と解説
■解答
5.血圧の低下
■解説
1.(×)体温は上昇していると考えられますが、それが直接ふらつきの原因となることはありません。
2.(×)入浴中に呼吸数の増加はみられますが、ふらつきの原因にはなりません。
3.(×)温熱効果により血行が促進されるため、入浴中は心拍数が増加します。
4.(×)入浴により動脈血酸素飽和度(SpO2)が変化する可能性はありますが、ふらつきの原因にはなりません。
5.(○)時間をかけて湯に浸かると、温熱作用により血管が拡張して血圧が低下します。その状態から急に立ち上がると脳への血流が一気に低下して起立性低血圧をきたし、ふらつきが生じます。
ささえるラボ編集部です。
福祉・介護の仕事にたずさわるみなさまに役立つ情報をお届けします!
「マイナビ福祉・介護のシゴト」が運営しています。