第36回介護福祉士国家試験 対策問題(こころとからだのしくみ)3
■問題
大脳の後頭葉にある機能局在として、適切なものを1つ選びなさい。
1.視覚野
2.聴覚野
3.運動野
4.体性感覚野
5.感覚性言語野(ウェルニッケ野)
解答と解説
■解答
1.視覚野
■解説
1.(○)大脳の後頭葉に位置しているのは、視覚情報の処理に関連する視覚野です。網膜からの光信号は、まず単純な視覚特徴が抽出される第1次視覚野へ投射され、その情報が第2次視覚野、さらに高次の視覚野へと順々に送られて物体の認知が進みます。
2.(×)聴覚野は、音処理に関わる聴覚伝導路の最高中枢です。側頭葉に位置して、耳から聴覚情報を受け取っています。
3.(×)運動機能や自立機能に関連する運動野は、前頭葉に位置しています。この領域にあるブローカの運動性言語中枢が損傷されると、運動性失語症となります。
4.(×)体性感覚野は頭頂葉に位置しており、触覚、温度感覚、痛覚、筋や関節に起こる深部感覚などを記憶し、それらの情報を統合して認知します。
5.(×)感覚性言語野(ウェルニッケ野)は側頭葉(多くは左側頭葉)に位置しており、聴覚野の音の情報を理解する機能を有します。この領域が損傷されると、感覚性失語症となります。
ささえるラボ編集部です。
福祉・介護の仕事にたずさわるみなさまに役立つ情報をお届けします!
「マイナビ福祉・介護のシゴト」が運営しています。