第36回介護福祉士国家試験 対策問題(生活支援技術)6
■問題
左片麻痺(ひだりかたまひ)の利用者が、前開きの上着をベッド上で臥床(がしょう)したまま交換するときの介護の基本に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.介護福祉職は利用者の左側に立つ。
2.新しい上着は利用者の右側に置く。
3.脱ぐときは、着ている上着の左上肢の肩口を広げておく。
4.左側の袖を脱ぎ、脱いだ上着は丸めて、からだの下に入れる。
5.利用者を左側臥位(ひだりそくがい)にし、脱いだ上着を引き出す。
解答と解説
■解答
3.脱ぐときは、着ている上着の左上肢の肩口を広げておく。
■解説
片麻痺がある場合は、「脱ぐ時は健側から、着る時は患側から」という脱健着患の原則に基づいて介護を実践します。
1.(×)健側である右側の袖を脱がせることから始めるため、利用者の右側に立ちます。
2.(×)着るときは、患側である左側から袖を通すため、新しい上着は利用者の左側に置きます。
3.(○)患側である左上肢の肩口を広げておくことで、先に袖を脱ぐ健側に負担がかかりにくくなります。
4.(×)健側である右側の袖を脱ぎ、脱いだ上着は丸めて体の下に入れます。
5.(×)利用者を健側である右側を下にした右側臥位とし、脱いだ上着を引き出します。
ささえるラボ編集部です。
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