第36回介護福祉士国家試験 対策問題(介護の基本)3
■問題
利用者の危険を回避するための介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.スプーンを拾おうとして前傾姿勢になった車いすの利用者を、目視で確認した。
2.廊下をふらつきながら歩いていた利用者の横を、黙って通り過ぎた。
3.食事介助をしていた利用者の姿勢が傾いてきたので、姿勢を直した。
4.下肢筋力が低下している利用者が、靴下で歩いていたので、スリッパを履いてもらった。
5.車いすの利用者が、フットサポートを下げたまま立ち上がろうとしたので、またいでもらった。
解答と解説
■解答
3.食事介助をしていた利用者の姿勢が傾いてきたので、姿勢を直した。
■解説
1.(×)車いすの利用者が前傾姿勢になると転落のおそれがあるため、直ちに声かけをして近寄り、介護福祉職がスプーンを拾います。
2.(×)ふらつきながら歩いている利用者は転倒のリスクが高いと判断し、手すりに誘導する、杖を用意する、手引き歩行するなどの支援を行います。
3.(○)姿勢が傾いたまま食事を続けると誤嚥のリスクが高まるため、姿勢を直します。同時に、椅子の高さを調節する、クッションを活用するなどの支援も必要です。
4.(×)スリッパは歩行が不安定になりやすいため、踵が安定するリハビリシューズなどを履くよう勧めます。
5.(×)フットサポートをまたぐのは、転倒につながりやすい危険行為です。車いすから立ち上がる際は、必ずフットサポートを上げるようにします。
ささえるラボ編集部です。
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