第36回介護福祉士国家試験 対策問題(生活支援技術)12
■問題
終末期で終日臥床(しゅうじつがしょう)している利用者に対する介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.入浴時は、肩までお湯につかるように勧める。
2.息苦しさを訴えたときは、半座位にする。
3.終日、窓を閉めたままにする。
4.会話をしないように勧める。
5.排便時は、息を止めて腹に力を入れるように勧める。
解答と解説
■解答
2.息苦しさを訴えたときは、半座位にする。
■解説
1.(×)入浴時に肩までお湯に浸かると心臓に負担がかかるため、終末期で終日臥床している状態ではリスクが高いといえます。
2.(○)半座位(ファーラー位)は、臥位から上半身を45度起こした体位です。半座位や座位にすると、横隔膜が下がり、内臓による肺への圧迫を軽減できるため、呼吸しやすくなります。
3.(×)換気することで、室内の二酸化炭素濃度を低下させたり、気分転換を図ったりすることができます。
4.(×)会話や声かけによるコミュニケーションは、終末期の精神的サポートとして重要です。
5.(×)体力低下により自力での排泄が困難な時期であるため、息を止めて負荷をかけるよう勧めることは不適切です。
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