本日のお悩み
介護福祉士国家試験の良い対策法を教えてください!
ポイントは何の科目から勉強するか?です
いよいよ令和2年度の試験日が、令和3年1月31日(日)と決まり、今年度の受験予定の皆さまにおいては、徐々に緊張感が高まってきた頃でしょうか?
■介護福祉士国家試験の、2つの合格基準
介護福祉士国家試験は、「人間と社会(16問)」「介護(52問)」「こころとからだの仕組み(40問)」「医療的ケア(5問)」「総合(12問)」の5領域から125問出題されます。相談者さんは、合格基準には2つの条件があるのはご存知ですか?
ひとつ目は、125問の60%程度である75問を正解すること。
そして、5領域を分類した11の科目群その全てに得点をすることが合格基準です。
つまり、全体では80問正解していたとしても、全く得点がない科目群があれば不合格になってしまうんです。過去12年間の合格点は、最低68点、最高77点とバラツキがあります(問題の難易度で調整されている)ので65%の81問正解及び全科目郡の正解を目指したいですよね。
■ポイントは、勉強スケジュールの立て方!
さて、ではどのようにして勉強していくのがいいか?
先程述べたように、介護福祉士国家試験では、得意な領域だけで勝負して、苦手なところは捨てるというわけにはいきません。基本的には、点数の差はあっても、全領域で得点が必要になります。そのため、得意な領域と苦手な領域をどのようにスケジュール立てて勉強するかが大切になるんです。
質問者さんが苦手な科目を当てましょうか?
ズバリ、「社会の理解(領域:人間と社会)」「障害の理解(領域:こころとからだの仕組み)」ではないですか?実はこの2科目は、みんなが苦手な分野です。なぜなら、法律や、脳の構造など普段の業務ではあまり話題にでない単語を覚えることが必要だからです。
逆に得意な科目は、「介護の基本」や「コミュニケーション技術」(ともに領域:介護)ではないでしょうか。これらの科目は、普段の業務の中で身についているものなので、問題を普段の業務に当てはめて考えれば答えやすいですよね。その為、勉強もしやすいと思います。
■得意な分野から勉強することをお勧めします!
最後に、結論です。
得意な分野から勉強して、苦手な分野は後半から試験直前にまわしましょう。
得意な分野は、勉強しやすいので試験勉強の導入にもってこいです。過去問を解いても正解率が高いので自信もつけながら出題傾向を頭に入れることができるでしょう。
そして、後半に苦手分野を集中して学びます。苦手分野は、記憶勝負です。あまり早く勉強しはじめると忘れてしまう可能性があります。このように領域、科目を得意、不得意で分類して、スケジュール立てて勉強してはいかがでしょう!どれから手を付けていいかわからず、いたずらに時間が過ぎてしまうより、確実な方法と言えるでしょう。
■時事問題にも注目して!
また、ひとつ付け加えるならば、近年の介護福祉分野で起きた出来事も出題されやすいです。例えば、「自然災害」「高齢者詐欺事件」「インフルエンザ」「ノロウイルス」などです(新型コロナウイルスはまだわからないことが多いのでおそらく今年度の出題はないと予想します)。
健闘を祈ります!
茨城県介護福祉士会副会長
特別養護老人ホームもくせい施設長
いばらき中央福祉専門学校学校長代行
NPO法人 ちいきの学校 理事
介護労働安定センター茨城支部 介護人材育成コンサルタント
介護福祉士 社会福祉士 介護支援専門員 MBA(経営学修士)