本日のお悩み
はじめまして。51歳女性です。
6月から障害者施設の生活介護の業務に就く予定です。未経験です。
私は気の利く方ではないので上手く利用者の方と接することができるか不安です。
こんな私では不向きということでしょうか?やはり他の業種に就くべきでしょうか?教えて下さい。
質問者:なな さん
大切なのは気を利かせることではなくて、適切なアセスメント
はじめまして!
介護の仕事がはじめてとなると、不安なことがたくさんありますよね。
■ズバリ、気が利かなくても大丈夫!
ご質問を拝見しました。
ご安心ください。ずばり、私もまったく気が利かない人間です。
人から言われないと、気が付かないことがたくさんあります。
結論からお伝えすると、気が利かない人が介護の仕事に不向きとは私は思いません。
ご自身の性格を心配されているようですが、質問者さんなら大丈夫だと感じました。
なぜなら、ご自身を客観的に捉えられていらっしゃるからです。
自分の性格を理解する、ということが介護の仕事をするには必要なことだと考えています。
■大切なのは「適切なアセスメント」
その上で、利用者さんと接する際にしなければならないのは、「自立支援」であり「自己決定」を尊重することです。
質問者さんも聞いたことがあるかと思います。
実は現場では時々、「気を利かせた」つもりで、この自立支援や自己決定を侵害しうる行為が見受けられます。
私自身も、振り返るとそうしてしまっていたことがあるかもしれないと思います。
もちろん気が利くのはよいことですが、大切なのは気を利かせることではなくて、適切なアセスメントです。
■経験を積み重ねてアセスメント力を養いましょう
アセスメントとは、その方へどのような働きかけが必要なのかを明らかにすることです。
そのためには、今、利用者の方がどのような状態か?なにを必要としているか?どう感じているか?ということを、観察する眼、分析する思考が必要になります。
そんなの持っていない……と不安に思わなくて大丈夫です。
これらは最初から持っている人はおらず、日々の経験の積み重ねで研ぎ澄まされてきます。
■最後に
この回答を読んでらっしゃる頃には、少し現場に慣れてきていらっしゃるかもしれませんね。
介護の仕事に対する不安が少しでも和らぎ、利用者の方と楽しくコミュニケーションがとれることを願っています。
社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員