第35回介護福祉士国家試験 対策問題(生活支援技術)
■問題
Lさん(25歳、男性)は、第7胸髄節(Th7)を損傷したが、現在、状態は安定していて、車いすを利用すれば1人で日常生活ができるようになった。図はLさんの自宅の浴室であり、必要な手すりは既に設置されている。
Lさんが1人で浴槽に入るための福祉用具として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.段差解消機
2.ストレッチャー
3.すべり止めマット
4.四点歩行器
5.移乗台
解答と解説
■解答
5.移乗台
■解説
第7胸髄節(Th7)の損傷では、両下肢の運動麻痺が生じます。
1.(×)段差解消機は、主に玄関で用いられる福祉用具です。
2.(×)全介助の状態であれば、ストレッチャーの使用が必要となります。
3.(×)すべり止めマットは主に浴槽内で使用するものであり、一人で浴槽に入るための福祉用具としては不適切です。
4.(×)四点歩行器は、歩行が不安定な利用者が、介助用・リハビリテーション用として使用する福祉用具です。
5.(○)「状態は安定していて、車いすを利用すれば1人で日常生活ができるようになった」という記述から、上肢の力を利用することで浴槽への出入りが可能であると考えられます。腰かけた状態で使用できる移乗台の設置が最も適切です。
ささえるラボ編集部です。
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