第34回 介護福祉士国家試験 過去問と解説(発達と老化の理解)
■問題1
愛着行動に関する次の記述のうち、ストレンジ・シチュエーション法における安定型の愛着行動として、適切なものを1つ選びなさい。
1.養育者がいないと不安な様子になり、再会すると安心して再び遊び始める。
2.養育者がいないと不安な様子になり、再会すると接近して怒りを示す。
3.養育者がいないと不安な様子になり、再会すると関心を示さずに遊んでいる。
4.養育者がいなくても不安な様子にならず、再会すると関心を示さずに遊んでいる。
5.養育者がいなくても不安な様子にならず、再会すると喜んで遊び続ける。
■解答
1.養育者がいないと不安な様子になり、再会すると安心して再び遊び始める。
■解説
ストレンジ・シチュエーション法は、乳児と母親(養育者)との愛着の発達を評価する実験観察法であり、愛着の質は回避型、安定型、葛藤・アンビバレント型、無秩序・無方向型の4タイプに分類されます。
1.(○)母親が安全基地となっており、安定型の愛着行動に該当します。
2.(×)葛藤・アンビバレント型に該当します。母親の特徴としては、子どもの行動や感情を適切に調整できないばかりか、子どもに対して母親の気分次第で一貫性のない反応を示します。
3.(×)母親が安全基地となっておらず、愛着形成は未熟であると判断できますが、ストレンジ・シチュエーション法の型には該当しません。
4.(×)母親に対して無関心で安全基地とはなっておらず、回避型に該当する子どもの反応です。愛着形成はかなり希薄な状態であり、母親の特徴としては子どもへの笑顔や身体接触が少ない傾向にあります。
5.(×)愛着形成は未熟であると考えられますが、ストレンジ・シチュエーション法の型には該当しません。
ささえるラボ編集部です。
福祉・介護の仕事にたずさわるみなさまに役立つ情報をお届けします!
「マイナビ福祉・介護のシゴト」が運営しています。