第35回介護福祉士国家試験 対策問題(認知症の理解)
■問題
レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)の幻視の特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.幻視の内容はあいまいではっきりしない。
2.睡眠中でも幻視が生じる。
3.本人は説明されても幻視という認識ができない。
4.薄暗い部屋を明るくすると幻視が消えることがある。
5.抗精神病薬による治療が行われることが多い。
解答と解説
■解答
4.薄暗い部屋を明るくすると幻視が消えることがある。
■解説
1.(×)レビー小体型認知症では、現実的ではっきりとした内容の幻視が繰り返し出現します。
2.(×)睡眠中に幻視は生じませんが、レム睡眠行動障害が出現し、大声での寝言や奇声、手足を動かして暴れるなどの異常行動がみられます。
3.(×)介護者が一緒にいて不安を軽減し、何もないと説明することで、幻視であると認識できる場合もあります。
4.(○)幻視は、薄暗く周りが見えにくい場所で生じやすくなります。部屋を明るくし、見間違うような物品を片付け、影を作らないことで、幻視の発生頻度が下がる可能性があります。
5.(×)通常は、症状に応じて抗認知症薬や抗パーキンソン病薬による治療が行われます。レビー小体型認知症では抗精神病薬に過敏になり、症状の悪化や副作用の発現が予想されるため、抗精神病薬を用いた治療は慎重に実施されます。
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