第35回介護福祉士国家試験 対策問題(認知症の理解)
■問題
認知症(dementia)の行動・心理症状(BPSD)に対する抗精神病薬を用いた薬物療法でよくみられる副作用として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.歩幅が広くなる。
2.誤嚥(ごえん)のリスクが高くなる。
3.過剰に活動的になる。
4.筋肉の緊張が緩む。
5.怒りっぽくなる。
解答と解説
■解答
2.誤嚥(ごえん)のリスクが高くなる。
■解説
抗精神病薬の副作用としては、運動機能障害や薬剤性パーキンソニズムなどが挙げられます。
1.(×)歩き出しが不安定で、歩幅は狭くなり、前のめりな姿勢になります。転倒リスクが上昇するため、注意が必要です。
2.(○)運動機能障害により嚥下障害が引き起こされ、誤嚥性肺炎の発症リスクが上昇します。水分摂取や食事の際は、十分に留意する必要があります。
3.(×)鎮静作用や、日中の眠気やめまいなどの副作用により、活動性は低下します。
4.(×)手足の震え(振戦)や筋肉のこわばり(筋固縮)を引き起こす可能性があります。
5.(×)鎮静作用により活動性が低下し、無気力になることがあります。
ささえるラボ編集部です。
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