第35回介護福祉士国家試験 対策問題(障害の理解)
■問題
Hさん(45歳、男性)は、脳梗塞(cerebral infarction)を発症して半年間入院した。退院してからは、障害者支援施設に入所して自立訓練を受けている。2か月ほど過ぎたが、右片麻痺(みぎかたまひ)と言語障害が残っている。妻のJさん(35歳)はパート勤務で、小学3年生の子どもがいて、将来が見えずに不安な気持ちである。
家族に対する介護福祉職の支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.家族の不安な気持ちに寄り添い、今の課題を一緒に整理し考えていく。
2.Jさんの気持ちを最優先して方向性を決める。
3.訓練の様子を伝えるために、頻繁にJさんに施設に来てもらう。
4.家族が困っているので専門職主導で方向性を決める。
5.レスパイトケアを勧める。
解答と解説
■解答
1.家族の不安な気持ちに寄り添い、今の課題を一緒に整理し考えていく。
■解説
1.(○)将来が見えずに不安を抱いているJさんの気持ちに寄り添った支援が求めれることから、今の課題を整理し、一緒に考えていくことが適切です。
2.(×)JさんとHさんのどちらの気持ちも尊重する必要があり、どちらかを一方的に優先することは不適切です。
3.(×)小学生の子どもがいて、パート勤務をしているJさんに、負担がかかる可能性があります。
4.(×)Hさん本人や家族の自己決定が尊重されるべきであり、専門職主導で方向性を決めることは不適切です。
5.(×)レスパイトケアは、一時的に介護から解放することでリフレッシュを促す「介護者のためのケア」です。現段階のJさんの不安を解消することはできないため、最も適切とはいえません。
ささえるラボ編集部です。
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