第35回介護福祉士国家試験 対策問題(障害の理解)
■問題
Gさんはパーキンソン病(Parkinson disease)と診断され、薬物療法が開始されている。立位で重心が傾き、歩行中に停止することや向きを変えることが困難である。
Gさんのこの症状を表現するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.安静時振戦
2.筋固縮
3.無動
4.寡動
5.姿勢保持障害
解答と解説
■解答
5.姿勢保持障害
■解説
1.(×)安静時振戦は、安静時に本人の意思とは無関係に四肢が小刻みに震える症状です。
2.(×)筋固縮(筋強剛)は、筋肉が持続的に緊張して硬くなることで、顔がこわばったり、手足が動かしにくくなったり、動作が緩慢になったりする症状です。
3.(×)無動は、動作が次第に鈍くなり、同時に別の動作を行うことが難しくなって、自発的な動きが少なくなる状態です。
4.(×)寡動は、動作が次第に鈍くなり、動き自体が小さく、ゆっくりとなる状態です。
5.(○)姿勢保持障害(姿勢反射障害)では、体のバランスが取りにくくなることで、前かがみの姿勢や突進現象、小刻み歩行、すくみ足などの症状が生じます。これらの症状はパーキンソン病の進行に伴って出現しやすくなるため、転倒に注意が必要です。
ささえるラボ編集部です。
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